初出:2018/03/13 Vol.267 たこやきの科学 後編
たこ焼きの焼き方のコツ
前回、たこ焼き器はガス火の鉄板が分厚いやつがイイヨという話をしたのですが、焼き方にもコツがあります。
まず、生地はかなり水気を多くしておいたほうが美味しいです。家で作る場合は卵をケチらず、たこ焼き粉に書いてある粉の分量の半分〜7割程度にして、卵を倍以上いれましょう。卵不要のたこ焼き粉でも1回分に2個くらいいれます。
水気が多いかな?くらいのシャバシャバのたこ焼き液を作って、そこに紅ショウガも刻んで入れるときに紅ショウガの汁も入れてしまうと風味が出ます。
また小ネギも細かく刻んで生地にいれてしまいましょう。またそこに出汁醤油や鰹出汁粉末でもなんでもいいので、生地自体を舐めて「あ、おいしい」というくらいに味付けをしてしまうのも大事デス。
表面はカリカリの中は茶碗蒸し
これが美味しいたこ焼きの黄金比なので、その状態にするには、生地を入れて焼いて180度ひっくりかえして・・・というのはやってはいけないのです。
かならず90度ずつ、ザツにひっくり返すのがコツです。火力は常に最大にして、表面はガンガン焼いて、中は回転させるたびにこぼれるくらいでOKで、三回目くらいの回転のときに周りのバリを中におしこんで、あとはクルクルと回していけば綺麗なたこ焼きになっていきます。
このときにアイスピックのような道具を使うといいのですが、家庭用たこ焼き機の鉄の部分はテフロン加工がされていることがあるので、油を減らすこともできるし、表面を傷めない方がいいです。
そこで便利なのが、割り箸をエンピツ削りにつっこんだ専用治具。
割り箸を割って、それをエンピツ削りで尖らせて(別にカッターでもいいけど)ピック状にすれば、鉄板を傷つけずにたこ焼きをひっくりかえせるというものです。
そして、表面がカリっとなって何回かクルクルすれば、中が茶碗蒸し状態になり、表面はカリカリのたこ焼きになります。ここまでちゃんと作ったたこ焼きは塩で食べても美味しいので、ソースだけでなくいろいろな食べ方で楽しんでみてはいかがでしょう?
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