初出:2017/10/10 Vol.245 透明なミルクティーの中身
先生、透明なミルクティーってどういう仕組みなんでしょう?
説明しよう!だがもうドリンクビンゴはごめんじゃ!
透明なミルクティー
かつてドリンクビンゴで「ダークホース」と表現された透明なミルクティー。
いや、本当の地雷は液キャベだった訳ですが、それは動画を見ていただくとして。
動画で登場した透明なミルクティーはアサヒのクリアラテでしたが、以前メルマガで、当時出たてだったサントリーのプレミアムモーニングティーのミルクをの成分解説をした事があります。
ドリンクビンゴ動画ではまったく科学で解決していなかった訳ですが、今回は透明なミルクティーの中身を科学していきましょう。
透明なミルクティーの秘密
透明なレモンティーに引き続き透明なミルクティーが、サントリーのプレミアムモーニングティーとして出ています。味見をしてみると、思いの他ミルクティー。透明なのにミルクティー。単品ならいいんだよ、単品ならな!
確かに本物に比べて美味しいかと言われると微妙ですが(笑)、透明でここまでミルクティーの味を再現してるのは、感心を通り越して、脱帽のレベルです。最近のサントリーは優秀な人材が入ったのでしょうか。
ともあれ成分表を見て、透明なミルクティーの秘密をみていきましょう。
糖類の中に乳糖があります。当然乳糖はミルク感を出すのに多少役に立ってると思いますが、ホエイ(乳清)を使うことでよりミルク感を出しているのだと思います。乳清とは、いわばヨーグルトの上澄みのようなもので、酸味があるため、なんらかの緩衝剤で中和した上で、カフェインやミントエキスといった成分でミルクティーのような後口を錯覚させていると思われます。
乳清については、後発のクリアラテでも「乳清ミネラル」という形で使われていますね。
香料も、通常流通している紅茶フレーバーは実際の紅茶から溶剤抽出するために有色であることが多いので、専用に調整した香料が用意されているとみて間違いないでしょう。
総評として、ここ最近のソフトドリンクの中ではダントツに素晴らしい日本の食品技術の英知を見た気がします。
しかしまぁ開発動機が、透明な飲み物でないと人前で飲めない・・・という実に駄目な日本らしいところが起点というのがなんともなんともなんですが(笑)。
透明といえば、ノンアルコールビールの透明な奴なんかもあるみたいですね。自分はいずれにしても飲まないですが・・・
ドリンクビンゴのお供といえば・・・
さて、真面目な話が終わったところで、ドリンクビンゴのお供も紹介しましょう。やりすぎなければ面白いからね。自分はもうやりたくないけどな!