初出:2016/03/08 Vol.162 生物学的な男女の話 その3
先生、やはりイケメンの方が得なんですかね?
そりゃ見た目が良い方がイージーな部分はあるだろうけど、割と女性が好む男性はバラバラだよ?
そんなもんですか・・・年頃の娘さんとかよくわからん・・・
まあ、お面や覆面がツラの話をしてもなー(笑)。
科学的恋愛指南講座、第三回です。第一回は前置きとして人間にも動物的な側面があるということ、第二回では男女の価値観の相違について触れました。
今回は第二回の最後で触れた通り、より解剖学的に踏み込んだ、セックスの男女差についての話をお送りします。いささか下世話に感じるかもしれませんが、あくまで学術的な視点に立った上での男女の違いについての話だと、ご理解を頂ければと思います。
セックスの男女差
男性は、性において、相手を妊娠させることを目的としています。故に、射精すること自体が目的であり、性的快感も射精がピークです。セックスにおいて男性が勘違いしやすいのは女性も同じようなものであると考えてしまう点です。
もちろん、女性にも肉体的な快感はあります。しかしながら、男性よりも個人差が顕著であるものの、女性はベースとしては精神的な充実感を求める傾向が強いのです。
故に、男性は女性と付き合っていく上で、そうした性的な感じ方の差というものを強く意識しておかないと「女の扱いが下手」「セックスが下手」などと思われがちです。
まぁその辺の駆け引きやセックステクニックはそういった専門の本に任せるとして、体の構造の違い、その行動原理になっている快感の仕組みを知っておくことで、その上で男女は立ち振る舞いを考えないといけないわけです。
身だしなみにおける男女の感覚差
例えば、女性は、セックスアピールをしているだけで基本的に男性からは優しくされます。女性が男性の経済力を重視するのと同じくらい男性は女性の外見を気にするので、身だしなみのコスト・・・金銭的なものだけでなく、時間と手間についても、男性以上にかかるというわけです。
この身だしなみという点については、女性はパーツごとに視点があり、男性はシルエットで見るという大きな性差があります。この辺は以前、異性に嫌われないための作法、そして男女の清潔感の違いについての記事でも触れました。
これは、男性は性の対象としての若くて病気を持っていない女を捜すという本能的な能力から来ています。
一方で女性は、男性が女性に向けるほど、顔面についてはこだわりがない場合が多いです。この辺は特に、年齢を重ねると顕著に出る事もあり、男性のどこが好きか・・・というのは、好みが非常にバラバラです。
もちろん個人差が激しいので、中にはイケメンであればそれ以外がどれだけクソ野郎でも良し、という方も居ない訳ではないのですが(笑)、言うほど「※ただしイケメンに限る」ということはないはずです。
この辺の事情から、男性の芸能人やアイドルはグループで個性をいくつも持たせることで、広いファンを確保する場合が多いといえます。
男性はシルエット、女性はパーツで見る
話は戻って、シルエットとパーツの差。
例えば、爪や携帯のデコレーションがまさにそう。
女性はパーツで見るので、小さくキラキラしたものが「きれい、かわいい」と思います。反面、男性はシルエットで見るので「なんだかゴチャゴチャしているな・・・」と、あまり肯定的には思わない事もあるわけです。
この辺の違いから、男性の場合、女性の髪色の変化などには気が付きづらいですが、肌の吹き出物やボディラインの変化などには気付きやすいのです。
中にはうっかり「太った?」などと聞いてしまい、顰蹙を盛大に買ったあげく、女性から「見て欲しくないところばっかり見て」などと評価されてしまう事もある次第。まあこの辺はデリカシーというものあるとは思いますが。
これは逆も然りで、男性の身だしなみについても、全体的に小綺麗である事以上に、襟元の汚れや靴がボロいなど、女性の「パーツ視点」によって細かい部分が女性の目に留まりやすいため、あら探しをされている気になってしまう・・・というカラクリがあります。
この辺の違いをきちんと認識しておくと、すれ違いというものも減るのではないかと。男女の話はロジックではない部分があるのは確かですが、ロジックで改善できる部分もまた、あるのではないでしょうか。
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次回で最終回です。記事は以下となります。
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