初出:2015/11/17 Vol.146 重大ニュースと生活
改稿:2024/04/29
本日は「危機管理」についてバチコリと触れていくのである!
爆発炎上の恐れがある時は消火器をしっかり準備しておくとかそういうことですか?
いや、それも大事だが、今回はニュース的な意味での自己防衛の話で・・・
何、爆発・炎上の実験とな! 火炎放射器も消火器もしっかり用意してあるぞ!
いや消火器は備えであって・・・いやだから今日は物理的な炎上では
準備完了! 3、2、1、ファイヤー!!!
人の話を・・・あっつぁモルスァ!
ああ、くられ先生が火だるまに・・・消火器、消火器!
重大事件の報道とSNSの情報
何か重大な事件が起きたとしましょう。
2020年4月現在であれば、COVID-19・・・新型コロナウイルスによる肺炎によって、世界的に大騒ぎになっており、日本でも非常事態宣言が出されました。
連日マスコミは大騒ぎ、ネットでも話題が白熱して、迂闊な発言がSNSで炎上・・・どれも良く見かけるものです。
しかし、話題によっては温度差が生じる事もしばしば。マスコミは大騒ぎしているけど、ネットでは冷ややかだったり、逆に、ほとんどマスコミは報道しないのに、ネットでは大炎上している、という事例もあり、情報にギャップというものがあります。
情報ギャップに気をつけよう
この情報のギャップというものは無視出来ないもので、重大事であればあるほど、ひとつのソースを鵜呑みにしない方が良いです。
報道が都合良く偏向されていて、日本の出来事なのに海外のニュースの方が正確だったり、ネットで大炎上しているけど、感情論が先行していて事実や実態が掴みにくかったりと、そういう事が往々にしてあるからです。
特に気を付けたいのはデマです。コロナ禍においても、無責任なデマがいくつも流れています。
またコロナ禍においては、理解不足から来る医療現場への無意味な負担増加も問題となっております。
今回は、重大事件と個々の危機管理について、思う事に触れていこうと思います。
大きな事件と人間の本性
初出当時の2015年は、フランスでテロがありました。
地上波、民放では、テロップとニュースでちらりと触れた程度だったのに対して、ネットでは話題になりすぎるくらいに白熱したのを、今でも記憶しています。
大きな事件が起きると、人間は本性が出ます。会社も本性が出ます。
実際に東日本大震災のときも売名のため募金するとか言って結局はシケた行動を起こす会社から、誰にも頼まれていないのに、大型トラックに物資を資財で買い込んで援助に向かう人まで様々でした。
企業体質を露呈して大顰蹙?
フランスでのテロは、遠い国での出来事だったので、我々日本人には実感が乏しい、というのは否めませんが、なんともなんともです。
Facebookなんかはその当時、プロフィール画像をトリコロールにするボタンとか、そんな機能を実装し、論争を巻き起こして一部から顰蹙を買っていたりもしました。これも、企業の体質をよく表す事例だと思います。
2020年のコロナ禍においても同様。マスクや検査や国の対応、自粛要請に休業補償と、世界的に問題になっている分、その規模は個人や会社だけでなく、国レベルに広がった感もあります。
日頃、声高に差別問題を口にしている癖に、露骨なアジア人差別が起きたりもしましたしね。
「それ、本当に自分に関係ある?」
ともあれ、大きな事件が起きた時こそ、無闇に世界に目を奪われずに、回り回って自分にどういう影響があるかを、常々考える。
それこそが、とても大事な事ではないのかと、自分は思うのです。
こういう事を言うと「そんな自分勝手な! 自分さえ良ければ良いのか!」と言われるかもしれません。うっかり「うん、そうだけど?」などと言えば、大炎上しかねませんが・・・
そういう事を言いたいのではないのです。
重大事であればあるほど個々の危機管理に目を向けよう
個々の危機管理をまずしてこそ、それが連なり、大きな危機管理となるのです。
人の心配をする前にまず自分の危機管理。そして近しい人の平穏無事を確かめ、影響を考え、対策を講じる。
Twitterで陰謀論をリツイートしたり、わけのわからない感情論をゲロゲロ愚痴る前に、まずは自分の足下を見るべきではないかと思うのです。
あちらの山が燃えているなと思ったら、自分の周りに燃えやすいものを置かないように注意する。
そして万が一の事を考えて、避難経路を確認し、大事な人を守れるように立ち振る舞うのが大事なのではないでしょうか?
炎上を恐れる最近の若者達
以前の生放送で「最近の若い人達は大人しい」なんて話題が出て、切り抜き動画にもなっています。
これも炎上案件を見て育った世代によるものか、延焼しないような立ち回りで静かに大人しくしているようになった、というのはありそうです。
本記事で触れたような個々の危機管理という、そういう話ですね。ただ裏腹ではありますが、まったく挑戦をしなくなるというのもマズい気はします。難しい問題ですね。
SNS炎上の仕組みから鎮火!!教えてJoker先生!
SNSの炎上・バズりについては、Jokerとの対談動画でもネタにしました。
本記事ではどっちかっていうと時事に関しての興味関心、個人の危機管理意識について触れてますが、こちらでは、予期せずSNSで拡散されまくった時の実際的な対処方法だとか、そういう点にも触れてます。
Joker本人の解説記事も合わせてどうぞ。
著者紹介
作家、科学監修。「科学は楽しい!」を広めるため科学書分野で20年以上活動。著作「アリエナイ理科」シリーズ累計50万部突破。原作を務めるコミックス「科学はすべてを解決する!!」も50万部を超える。著作「アリエナクナイ科学ノ教科書」が第49回・星雲賞ノンフィクション部門を受賞。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては漫画/アニメ共に科学監修を担当。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様は突然に・・・」NHK「沼にハマってきいてみた」等に出演。ゲーム実況者集団「主役は我々だ!」と100万再生を超えるYouTube科学動画を多数共同製作。独自YouTubeチャンネル「科学はすべてを解決する!」チャンネル約30万登録やTwitterフォロワー16万人以上。教育系クリエイターとして注目されている。関連情報は https://twitter.com/reraku
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