初出:2017/10/24 Vol.247 バターミルクコーヒー 前編
ダイエットコーヒー、今回と次回は原典レシピと魔改造の話をお送りしていく!
あー、大元の奴は砂糖どころかミルクも入ってないんでしたっけ。
そうそう。いや、レプチンに目を付けたのは良いところだと思うんだけどね・・・ところで、なんで顔面にタイヤ痕付いてるの?
アスファルトの照り返しで溶けてたんですが、ピザ窯とテスラコイルを搭載した通りすがりのハイエースが・・・
※もちろん冗談ですが、アスファルトの照り返しには注意しましょう。特に小さなお子さんには冗談ごとじゃないです。
ダイエットコーヒーの出典
たびたび「ダイエットコーヒー」として取り上げているバターミルクコーヒーですが、自分がアレンジする前のレシピというものが当然あります。
別に効果だけ考えるなら、動画や記事で紹介しているレシピで十分なのですが、中にはアレンジ前のレシピがどうであるのか、気になる方もいると思います。
そこで、そもそも最初の「ダイエットコーヒー」はどういうものなのか、そして、自分が施したアレンジにはどういう意味があるのか、などを、二回に分けてご紹介していこうと思います。
細かい事はいいから効果のあるレシピはよ、という方は、関連記事から最新の作り方をどうぞ(笑)
満腹中枢をハックしたダイエット法
そもそもは、意識の高いハイソなダイエッターに人気の、牧草で育てた牛のミルクから作った「グラスフェッドバター」、またそれを使ったバターコーヒーによるダイエット法がある、という話から始まります。
これを提唱したのは、デイヴ・アスプリーというアメリカの実業家です。人間の満腹中枢をハックして、長時間にわたって空腹感を感じにくくし、体のエネルギーを捻出させるという触れ込みのコーヒー。大元では「バレットプルーフコーヒー」、日本語訳ではご大層に「完全無欠コーヒー」などと銘打たれています。
まあ本当に完全無欠だったら自分がアレンジする余地などない訳ですが(笑)、正しい事もあるけどいい加減だなあ、という部分もある、というのは、動画なんかでも触れた話です。
アレンジする前にも、数ヶ月ほどこのバターミルクコーヒーを作って飲んでみた時期もありますが、飲むだけで痩せるというような効果はもちろんありませんが、飲めばかなりお腹が減らなくなる、というのは確かにありました。
方々で色々とツッコミも入れていますが、朝食や夕食、ないしは夕食前に摂取する事で、摂食量自体が抑えられて、無理なくカロリー制限ができる、というのは、あながち嘘でもない、ということです。
前置きはここまで。レシピを見ていきましょう。
ダイエットコーヒーの原典のレシピ
まずは材料。
良質な豆で入れたコーヒー 1杯分
MCTオイル 大さじ1〜2杯
グラスフェッドバター 大さじ1〜2杯
これらを2杯分くらいの分量で、ミキサーでブイーンしてクリーミーに仕上げるとのこと。探せばデイヴ・アスプリー本人が実際にこれを作ってる動画なんかも見つかるはずです。
さて、気になるそれぞれの成分ですが・・・MCTオイルというのは中鎖脂肪酸を多く含む油の事で、主にココナッツオイルなどから精製されたものが、カルディとか成城石井みたいな雰囲気のお店に売っています。グラスフェッドバターは無塩バターでも別に良いらしい。
というわけで、これが原典のレシピなんですが、最初のは牛乳すら入ってない。これではコーヒーの苦みが増強されてしまう事すらあるので、牛乳を入れたりして広がっていった訳ですね。
どのようにアレンジしていったか
また、原典のレシピでは糖分も入っていません。いわゆる「糖質制限ダイエット」用のコーヒーだからなんでしょうが、過度の糖質制限がどうの、という話はやはり他でも触れている通り。人間、最初に体にエンジンをかけるのはやはり糖なので、砂糖は少し入れた方が良い感じだと思います。
なので、追加の材料としては
牛乳 100ml
砂糖 3、4g
といったところでしょうか。
製法については色々とあり、こうして原典もあたったりしている訳ですが、バターをいかに溶かし込んでミセル化するのが大事・・・と書かれているのに、製法はあまりにもアナログで微妙です(笑)
この辺を踏まえた上で、次回は比較的原典よりのダイエットコーヒーの紹介をしようかと思います。
とはいえ、最新のレシピだとバターすら省いてしまっている訳ですが・・・(笑)
関連記事・動画
最新の「バター抜き」レシピはこちら
科学動画・ダイエットコーヒー回
以前のダイエットコーヒーレシピ。動画で紹介したのはこんな感じです。
ダイエット効果のキモ、レプチンの働き
難消化性デキストリンの働きについてはこちら
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