初出:2016/07/26 Vol.182 俺日記 世の中のめんどくさい人の大半はオタサーの姫である
改稿:2024/10/05
世の中、めんどくさい人が多いですね、先生。
いや本当にねー。昔からちょこちょこ変な奴に絡まれるんで本当にもうねー。
お察しします・・・(変な奴一号)
まったく困ったものだな!(変な奴二号)
本当にどうしてこうなのかねえ(変な奴筆頭)
まあそれはそれとして、今回は、居場所に固執する人達の話でしたっけ。
そうそう。これはこれでトラブル発生要因なので困るんだよね。
この場であれば物理で解決できるのだがな。スイッチ一個でオチを付けられるのは素晴らしいぞ!
※このあと爆発しました
オタサーの姫症候群
オタサーの姫。
男の少ない世界で、ほんの少しかわいい女の子がまわりのオタク男子にチヤホヤされまくるために立ち振る舞い、その結果大量のトラブルを内外にまき散らす諸悪の根源のような存在として、よくネタになります。
が、しかし、実は年齢性別関係なく、めんどくさい人はこの「オタサーの姫」の気質があるように思えます。
とりあえず勝手に「オタサーの姫症候群」と名付けましょう(笑)
今回はこの「オタサーの姫症候群」・・・居場所に固執する人達の話をお送りします。
その人それぞれの居場所と価値観
人は人生において何処かしらに「居場所」を求めます。
それが会社であったり、成績であったり、はたまたゲームの中であったりします。
ゲームもお金さえ払えば偉くなるシステムとかだと、一部のソシャゲの高額課金勢の中では年間200万円以上を課金するすごいのがいます。
そういうのもその人にとって、唯一そのゲームの中が居場所だからこその「価値」なのでしょう。
オタサーの姫も、まさにその「居場所」を求めた結果であったりします。
「オタサーの姫」的な構図は少なくない
ここで「オタサーの姫」の構図を振り返ってみましょう。
あまり男子から持ち上げられた事のない、ちょっと地味な娘さんとかが、そもそも女子が希少価値であるオタサーでは姫扱いされることで、今まで満たされなかった承認欲求が満たされ、そしてその状態への中毒とへと陥るわけです。
これは、構図だけ見ると別にオタサーの姫に限った話ではありません。
めんどくさい人は「オタサーの姫」気質
この辺は「承認欲求」がキーワードとなります。
例えば、キレても文句を言わない店員をみつけては、毎日満たされない承認欲求を満たすためにわざわざキレにくる迷惑老人。
あるいは、飲み屋を自分の家、テリトリーだと勘違いして他の客を追い出す迷惑常連なんかもそうです。「俺はこの店の常連様なんだ!」っていう特別視が欲しい訳です。
種類は様々ですが、承認欲求拗らせ系といえばいいんでしょうか、今のご時世、SNSにもたくさん沸いていると思います。どうしようもないパワハラ上司とかもそういう手合いですしね。
似たような事例は、誰もが見聞きしたことがあるんじゃないでしょうか。
居場所に固執する病態が「オタサーの姫症候群」である
人は居場所に固執します。
200万課金しても居場所を失わないならそれでもいいのです。回りから非難されようが、どんな損を取ろうが、自分の椅子が失われると他に居場所がなければないほど固執するのです。
そしてその地位が脅かされそうになると回りが唖然とするくらいに痛い行動を取ったり、大騒ぎをして問題となるのではないでしょうか。
オタサーの姫の場合、誰か一人だけとくっつくと他からはチヤホヤされなくなるので、他にも色目を使ってトラブルを量産する訳です。
この場合「みんなからチヤホヤされる椅子」に座り続けたい訳ですね。そのために手段を選ばなくなるので、なかなかに地獄の様相になる次第。
この病態のポイントは「居場所への固執」なので、類似例は他にもいくらでもあるでしょう。
居場所を失ってわめき散らす人々
目に付く事例としては、性的なものを忌避して、過激な言い分で糾弾する人の類でしょうか。
口先では一見、正義っぽいことを言っていても、よくよく観察してみるとその実、ただの居場所を失った人の腹いせでしかない場合があります。
もちろん全部が全部ではないでしょうが、よくよく言い分を聞くと、その理論理屈は薄っぺらく、ただの感情論を並べているだけだった、なんてことはしょっちゅうです。
この辺、何故そんな事になるかというと簡単な事で、「性的に自分の価値(魅力)が失われた」「もともとひどい非モテなのでこじらせた」といったような事、つまり「奪われた椅子」「届かない椅子」を妬み嫉み、憎悪という形で社会でわめき散らしているだけと言えます。
憎悪に取り憑かれてもロクなことはない
ワイドショーの記事なんかでも触れたことですが、人の不幸を喜ぶ系の、憎悪や妬み嫉みを煽るようなあれこれというのは、自分自身の幸せを破壊するものでしかありません。
上記の怒鳴り散らして回っているような連中のしていることは生産性皆無の行動で、人の足を引っ張る不幸の連鎖に取り憑かれているようなものでしょう。
承認欲求そのものは自然なもので、誰にでもあるものですが、それを拗らせ、憎悪にまみれて祟り神みたいになるとそれこそ本当に「めんどくさい人」になりますね。
というわけで、社会で目に付く「めんどくさい人」の多くが、この「オタサーの姫症候群」ではないかと思う次第。
まともに取り合う必要はない
50代のオッサンが自分より弱い立場や若い新人相手にドヤりまくったり怒鳴りまくったりしてるのを見ると「ああ、姫になりたいんだ」と思えてしまって、哀れで仕方なくなってきますネ。
職場関連だと簡単に切れない人間関係というものもありますが、相手にするだけ時間の無駄なので極力関わりたくないものです。
いずれにしても、まともに取り合って消耗するのは馬鹿馬鹿しい話。この手の精神的な病態は、付き合わされ続けるとこちらまで精神的に不調になっていくこともあります。
居場所なんてものは所詮は本人の思い込み、人生は常にエンジョイ&エキサイティングでありたいものです。
最近だと姫になりたいならVTuberという選択肢もあるしな!(笑)
クズ彼氏と別れられないのも・・・
お悩み相談に「クズ彼氏と別れられない」というものがありました。
これも承認欲求と自己肯定感の話になるので、動画中にある「クズループ」に陥っている場合、本記事のような拗らせ方の一形態・・・とも言えるでしょう。
著者紹介
作家、科学監修。「科学は楽しい!」を広めるため科学書分野で20年以上活動。著作「アリエナイ理科」シリーズ累計50万部突破。原作を務めるコミックス「科学はすべてを解決する!!」も50万部を超える。著作「アリエナクナイ科学ノ教科書」が第49回・星雲賞ノンフィクション部門を受賞。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては漫画/アニメ共に科学監修を担当。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様は突然に・・・」NHK「沼にハマってきいてみた」等に出演。ゲーム実況者集団「主役は我々だ!」と100万再生を超えるYouTube科学動画を多数共同製作。独自YouTubeチャンネル「科学はすべてを解決する!」チャンネル約30万登録やTwitterフォロワー16万人以上。教育系クリエイターとして注目されている。関連情報は https://twitter.com/reraku
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