初出:2019/07/09 Vol.336 機械王の休日:スプレー缶製品のノズル改良
おや、POKA先生、このスプレー、やけにノズルが短いですが・・・
短く切り詰めた方が何かと便利な事が多くてな。今回はその辺の話をするか。
にしても、やたらとたくさんスプレー缶が置いてありますね、この部屋。
・・・そういえばまたスプレー缶で爆発事故があったよね。この量だと何アパ○ンかな?
物騒な事言わんといてください。そこの爆発王が「試してみようかな」って顔してるじゃないですか。
いや、部屋ごとデトネーションは以前期せずしてやらかしたからな・・・
エバポは新調したから今度は大丈夫だぞ。
なので、今回は意図してやらかしてみよう! スイッチオン!
※爆発事故はシャレにならないのでフィクションだけに止めましょう。部屋ごとデトネーションすると人が死にます。
機械王の休日、第55回をお送りします。今回は、エアダスターなどのスプレー缶には付きもののノズルの改良について。長い方が便利な気がしますが、実は意外とそうでもないとのことなので、その辺を具体的にPOKA先生が解説します。
スプレー缶のロングノズル
エアダスター、パーツクリーナー、タッピングスプレー・・・工作をしていると何かとスプレーを取り扱う事も多いです。あれこれ使う機会が多い分、気になるのが、霧吹きタイプでないスプレー缶に付属しているノズルです。
結構な長さのあるノズルは、もちろん使う場所によっては長いままでも便利なのですが、切り詰めて短くしてやった方がより便利になるシーンが多いのです。
ロングノズルを切り詰める
それというのも、エアダスターやパーツクリーナーなどは、圧力が高いほど汚れや埃を吹き飛ばす事ができる訳ですが、ノズルが長くて内径が小さいと、流路抵抗でパワーがダウンしてしまうのです。
付属のロングノズルは10cm以上あるので、これをスプレー缶の半径程度にしてしまうことで、若干のパワーアップが可能です。
写真で見るとこのような感じ。スプレー缶の筒の中にノズルが収まるように、結構思い切って切り詰めています。そして、切断にもコツというものがあるので、具合の良いやり方をご紹介しましょう。
ノズルの切り方
たかがノズルを切る程度、ペンチでパチンとやってしまえば良いじゃないか、と思われるかもしれませんが、ニッパーやペンチで切るのは、切断面が潰れてしまうので悪手です。
面倒でも、このようにカッターナイフなどを使って、転がすように切り込みを入れて切りましょう。こうすることで、ノズルを潰さずに、綺麗に切断することができます。
缶の半径程度にする理由
長さを缶の半径程度にするのも、理由があります。
ノズルが長いままだと、ぶっちゃけ邪魔なのです。
保管時にノズルを取り外せばいいといえばいいのですが、そのままどこかにいってしまって、必要な時にノズルがない、なんていう事があり得るので、出来れば付けたまま保管したい、というのがあります。
そしてこのように、いくつもスプレー缶を保管する場合も、切り詰めてあれば他の缶に干渉しないので便利です。長いままだとノズルに引っかけて他の缶を落としたりする事もありますし。
勢いが強すぎる場合
切削スプレーなど、一滴二滴程度の少量が欲しい場合、切り詰めたノズルだと勢いが強くなりすぎて困る場合があります。
ロングノズルの場合は流路抵抗によって程よかったものが強くなってしまうからなのですが、こういう場合は、ノズルの出口をペンチなどで軽く潰し、勢いを微調整すると良いでしょう。
ちょっとした工夫で何かとスプレーが便利になるぞ、諸君!
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