初出:2019/10/15 Vol.350 【カクテル連載】寒い時期に嬉しいホットカクテル
今日も疲れた・・・なんかすごい寒いし、あったかいものが飲みたい・・・
あー、何か飲みますか? コーヒーとホットミルクは用意がありますが。
あーじゃあ、カルピス入りのホットミルクをダイエット仕様で。
はいはい、MCTオイル入れてブイーンして、あとは難消化性デキストリンですね。私はアイリッシュ・コーヒーにしよう。
ふーん、コーヒーにウイスキーを入れて、生クリームね。
ええ、「これはコーヒーだから」っていう酒飲みの言い訳みたいなカクテルですが、色々バリエーションはあるんですよ。
アルコールとカフェインとか体に悪そうな組み合わせだなー(笑)
まあ、量をわきまえればそれほどでも・・・まったりくつろぎながら飲むのに、ホットカクテルは良いものですよ。
寒い時期のホットカクテル
どうも。Jokerです。カクテル連載、第32回をお送りします。カクテルといえば、バーテンダーさんがシェイカーやミキシンググラスに氷を詰めて、振ったり混ぜたりして作る関係で、冷たいものというイメージがあると思います。
が、しかし、暑い時期ならばともかく、寒くなってくるとお酒を飲むにしても暖かいものが欲しくなったりします。これからの季節、鍋物とかおでんに熱燗とか最高です。
こう、味がしみしみのおでんの大根とかこんにゃくに辛子をちょいとつけてホクホクとかじり、そこに熱燗をキュッと一杯。まさに至福。
・・・のっけから話が飛んでますが、はい、そういうわけで今回は暖かいお酒、「ホットカクテル」をテーマにお送りします。
お酒をお湯で割る時の基本
具体的なカクテルの話に移る前に、いつものちょっとしたうんちくコーナーです。お酒を暖かくして飲むといえば、先ほど言ったようにお酒そのものを温める熱燗などの他に、お湯で割る「お湯割り」なんかがありますね。
お湯割りにもお作法がありまして、お湯の温度からお酒との割合、注ぐ順番などあれこれありますが・・・まあ、いつも言ってるように、美味しく飲めれば細かいことは良いのです。良いんですが、美味しく飲むために最低限覚えておいた方が良いこともあります。
お湯割りの基本は「お湯が先でお酒が後」です。
どこに眼目を置くかって話にもなりますが、こうした方がお酒の香りが立ちます。この辺、ホットカクテルを作る場合でも同じことが言えます。
まあ、お酒の香りは飛ばしちゃって、他でつけた風味を楽しむなんて場合は、お酒を先にすることもあるので、あくまで基本であって絶対ではありませんが、このワンポイントを覚えておくと、より美味しく飲めるのではないかと。
では、ホットカクテルのご紹介と参りましょう。
ホット・バタード・ラム(・カウ)
以前もご紹介した、ラムを使ったホットカクテルの定番「ホット・バタード・ラム」。ダークラムを45ml、バターを一かけ(あれば無塩)、角砂糖を一個、熱湯を適量です。
熱湯をカップに注いで温めつつ砂糖を溶かして、ラムを注いでバターを浮かべれば完成。お好みでシナモンスティックを添える感じです。
その他お好みでスパイスを効かせても良いので、スパイスドラムを使っても良いでしょう。私は「バカルディ・オークハート」をよく使ったりします。バニラの風味が効いた「キャプテン・モルガン」なんかも良いですね。
そして、熱湯をホットミルクに変えると、「ホット・バタード・ラム・カウ」になります。私はこちらの方が好みで、レンチンホットミルクを作って砂糖かはちみつを入れて、ラムを注いで飲んだりします。本来のレシピ通りバターを入れた方がコクが出ますが、お好み次第じゃないかな、と。
バターミルクコーヒーの要領でインスタントコーヒーを使ってカフェオレにラムを垂らす感じで飲んだりもしますが、そちらも美味しいです。
ホット・カウボーイ
ホットミルクを使ったカクテルといえば、ウイスキーで作る「ホット・カウボーイ」もオススメです。ウイスキー30〜45ml程度を、お好みの分量の砂糖を溶かしたホットミルクの上から注ぎ入れて軽く混ぜれば完成です。
使うウイスキーは、本来はバーボンが指定されていますが、好き好きで良いと思います。
また、ホットミルクを使うカクテル全般に言えることですが、お好みでシナモンやナツメグを振ってもOK。例によってレンチンでささっと作れるのが魅力で、眠れない夜のナイトキャップにも良いです。
・・・まあ、寝るためにお酒を飲むというのはあまり推奨できないのですが、ほどほどであれば良いかと。
なお、バーボンの中では、私は「メーカーズマーク」あたりが好きです。言い出すと色々ありますけど。
ホットカクテルにはまずしないけど(笑)、ノブクリークとかブッカーズとか飲みたいね。
話が逸れました。ホットカクテルの話を続けます。
アイリッシュ・コーヒー
一方で、夜を楽しむための一杯であれば、コーヒーを使った「アイリッシュ・コーヒー」でしょうか。お好みの量の砂糖を加えたホットコーヒーに対してアイリッシュ・ウイスキー30mlを入れ、その上に生クリームを浮かべたものです。
「アイリッシュ・コーヒー」を名乗るにはベースがアイリッシュ・ウイスキーでなければならない、とされていますが、例えばスコッチを使うと「ゲーリック・コーヒー」と名前が変わった別のカクテルになるだけなので、こだわりたい人だけベースにこだわれば良いかと思います(笑)。もちろん、それぞれに味わいは変わりますが・・・まあ要するに、ウイスキー入りのコーヒーである「ウイスキー・コーヒー」のバリエーションです。
ホットコーヒーを使ったカクテルは実に様々なバリエーションがあり、以前ご紹介した、ブランデーを染み込ませた角砂糖を燃やして作る「カフェ・ロワイヤル」なんかもそうです。
中には「ウィッチズ・コーヒー」、魔女の珈琲なんていう名前のカクテルもあり、これは「ストレガ」というイタリア産のリキュールを使用したものだそうです。味については、残念ながらストレガを飲んだことがないのでなんとも言えないのですが、そのうち飲んでみたい奴ですね。
長くなってきたので今回はこの辺にしますが、コーヒーを使ったカクテルは、カフェインとアルコールの組み合わせとなるので、あまり量を飲むべきではなく、お代わりしてガブガブ飲むようなものではありません。くれぐれも適量を心がけましょう。
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