初出:2020/01/07 Vol.362 ぎっくり腰と五十肩(四十肩) 後編
引き続き、肩や腰の痛みの話である。今回は「五十肩」について。
四十肩とも言いますね。痛くて肩が上がらなくなるって、年取ったなあ、って話で昔からよく聞きますが・・・
年のせいにしてほったらかしにすると、動かさないもんだから筋肉が落ちて悪化することが多いんだよね。可動域を広げるリハビリをは痛いぞ・・・
そりゃー、柔軟運動で動かせる領域を広げていくようなモンでしょうからね。痛めてるとこならなおさらですか。
はっはっは。ちなみに欧米では「フローズンショルダー」というらしい。こんな感じかな!(ブシューーー!!)
ああっ、くられ先生が氷漬けに!
よっと(ゲシッ・・・ピキピキ・・・ガッシャーーーン)。
粉々になっちゃったじゃないですか。どうするんですかコレ・・・
何、本体のお面を新調したらしいから、そっちからリスポーンするだろう。
(・・・いつにも増して扱いひどくない?)
五十肩の原因は複雑
前回から引き続き、肩や腰の痛みに関して解説していきます。
後編の今回は、五十肩(四十肩)について。
こちらの原因は酷使することによる老化が原因で、じわじわと原因となる病巣が成長していき、ある日、なんらかのきっかけで爆発する・・・というのが痛みの正体です。
これらは上腕二頭筋長頭腱炎、石灰沈着性腱板炎、肩腱板断裂や肩峰下滑液包炎、などなど、場所や症状によって痛みの正体が違っています。
またこれらが単一の場合以外に、複数当てはまる場合など、原因や病態が複雑で、素人判断は難しいため、整形外科で速やかに診てもらうべき案件です。
年齢のせいにして放置するのは良くない
いずれにしても、年を取ったから起きるものだと放置していて良いものではありません。
それというのも、症状によっては放置しておくと自然に治ることもあるにはあるのですが、放置することで、関節が癒着して動きが制限されるようになってしまうことがあります。
欧米ではフローズンショルダーなどという五十肩を表す言葉もあるくらいです。動かさないとより筋肉が痩せて萎縮してますます症状が悪化することもあるため、治療が必要です。
詳しくは医師の診断に基づいて、という話になりますが、ざっくりと五十肩の治療について説明すると、最初の急性期は、投薬に加えて、患部を冷やすなど、とにかく炎症を抑え、痛みをしのぐ方向になります。
痛みを伴うリハビリ・緩和手段は医師と相談
そして、痛みの慢性期に入ると、今度は関節部を温めて、関節を動かして可動域を復活させることになります。要するにリハビリですね。
で、この狭まった可動域を広げるというのが、非常に痛い。
その上、どれくらいの運動をどのようにすればいいのかが、とても見極めが難しいのです。医師の指示通りに根気強くやっていくしかありません。
しかし、ただ痛みを我慢しろ、という話ではなく、抑える方法もちゃんとあります。
ブロック注射だとか、関節部へステロイドやヒアルロン酸ナトリウムなどを入れるなどで緩和する方法はいろいろあるので、医師の指示に従ってちゃんと治していくことがメインです。
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