初出:2014/07/01 Vol.74 肌荒れの科学1
初出:2014/07/08 Vol.75 肌荒れの科学2
日焼けは肌荒れの大きな原因
肌荒れとはそもそも肌の代謝(ターンオーバー)の乱れが原因です。ターンオーバーの乱れは紫外線でのダメージが多く、老化によって均一に組織が入れ替わらず、モザイク状に入れ替わる・・・その結果が、キメの低下やしわの増加といった肌の均一性低下による老化した印象をうける原因となります。
それが人工的に起きるのが日焼け。日焼けは均一に焼けているようにみえても、実際は肌の厚みはそれぞれ違いますし、細胞へのダメージもまちまち。
その結果、肌がモザイク状に入れ替わり、めちゃくちゃになります。通常の肌のターンオーバーは約4週間。それが日焼けを起こすと火傷を治そうと体ががんばって1週間程度になってしまいます。当然、そういった状態がモザイク状に起こるので、肌はモコモコになり、老化した印象を受けるわけです。
ケミカルピーリングは、こうした皮膚に均一にダメージを与えて均一に再生されるリセット効果を狙うというもので、某ゴジラ松井のボコボコが相当減るくらいには効果があります(何度もしなくちゃですが)。
つまり日焼けは肌荒れのかなり大きな原因であり、またアトピーは仕方ないとしても皮膚炎を起こしやすい体質の人なんかも早めに手を打っておかないと老化した印象を与えることになるわけです。
25歳からの美容は課金装備。別に崩れるのは自由ですが、若くありたいと思うのであれば、これからの時期、絶対に日焼け止めを欠かさないようにしましょう。
ターンオーバーの乱れで肌が荒れる理由
何故ターンオーバーが乱れると肌が荒れるのか、それは簡単な話で、炎症というのはその名の通り、乾燥すると燃えやすく、強い風で燃え広がりやすいという火事のようなものと考えると分かりやすいのですが、肌の基底細胞が突貫工事で作った薄い肌は保湿力がなく乾燥しがちです。つまり敏感なわけです。
そこに外界からの刺激(紫外線、衣類の摩擦、アレルギー、化学刺激etc)があると白血球が「なんか異物キターーーー!」と、炎症性サイトカインという免疫部隊を出動させるのろしを挙げます。また脂肪細胞などからもヒスタミンやプロスタグランジン類などが放出され、免疫部隊が敵も居ないのに大暴れして自己組織を攻撃、起きても居ない火事が起きるわけです。
これらの炎症メディエーターを押さえることができるのは、化粧品でも医薬部外品の仕事ではなく医薬品の仕事です。
それらのダメージを、日焼けしたからこんなもん、ガングロキャラだから・・・と放置しておくと、もの凄い勢いで老化します。実際に十数年前に日焼けキャラで売っていた人たちが現在どうなっているか・・・を見れば一目瞭然なわけです。
日焼けも1つの火傷ですから、ひどい日焼けをしたあとは早めに皮膚科に行って、なんとかしましょう。
そしてできるだけ日焼けをしないためにも、日焼け止めは何より大事なわけです。
日焼け止めに関しては以下の記事もご参考にどうぞ。汗で流れ落ちたら付け直すのが肝要であります。