初出:2018/08/14 Vol.289 時差ボケ対策
時差ボケ対策にメラトニン@淡島りりか
世間ではぼちぼちサマーホリデー半ばお盆真っ只中かと思うが、旅立つ人々のために時差ボケの話をさせていただこうかと思う・・・もう既に帰国した方々、悪しからず(笑)。
現在英国はサマータイムなので日本からみると-8時間の時差がある。何も対策せずに行っても悪くはないんだが、多くの場合では早々に眠くなるし夜が明ける前に目が覚めることになるだろう。放っておいても1週間程度で改善されるが、貴重な休暇を時差ボケごときで快適に過ごせないのはもったいない・・・と私は思う。
人間にはサーカディアンリズムといって、太陽光依存的に1日のリズムが存在している。それはメラトニンというホルモンによってコントロールされていて、日中に光を浴びるとメラトニンの分泌が抑制され、暗くなってくると分泌が促される。メラトニンが生成することで眠気が生じる。また、朝日を浴びることで分泌の時間や量が調整されている。
そのメラトニンを外から足してやることにより、サーカディアンリズムを調整することで時差ボケを予防したり改善することが可能となる。その方法は以下の通りである。
- 5時間以上時差がある場合服用した方が良い
- 2-4時間の時差でも必要があれば服用
- 目的地就寝時間に0.5-5mgのメラトニンを服用
- 5mgは多くの人にとって必要量より多いため2-3mgで開始
- 同じ時刻に2-5日間続けて服用すると効果的
- 旅立つ前日から服用を始める必要は特になし
メラトニン自体は米国Amazonなどのほか、いろいろな輸入サプリ店でわりと簡単に買えるので、時差ぼけに困っている人は使ってみてもよいかもしれません。
また、調子に乗って徹夜をして昼夜逆転なリズムになっている人も効果があることもあります。
海外のメラトニンの錠剤は、5mgとか配合量が多いものが多いので、日本人には多過ぎで、2-3mgくらいになるように砕いて使うか、低容量のものを入手したほうが良いでしょう。
自称シャーロキアンの英国産ファービー。専門は恐らく有機(合成屋さん)、分析(分光分析)、薬学(基礎から臨床まで)かなー?洋画/ドラマ好き。またネタができたら寄稿させて頂きますネ。https://twitter.com/148553_50_8