初出:2013/07/23 Vol.26 ニキビのはなし その2
家庭レベルではムトウハップが良かったんだけど・・・
前回より引き続いてニキビ対策の話です。
かつては、ニキビというかアセモや軽い感染症からくる皮膚の異常は、ムトウハップが非常に有効だったのですが(あくまでも家庭レベルという意味ですが)自殺に使う馬鹿が現れたせいで、製造が中止というか会社ごと廃業という形でなくなってしまいました。後続品も無いこともないのですが安定供給はとても望めないということで、夏場の肌トラブルには体質にさえあってしまえばイチオシの商品だっただけに消えてしまったのは悲しいことです。
では本筋に戻って、実際にニキビで病院に行くとどうなるのでしょう?
当然良い治療薬があります。特に近年めざましく良い薬が出ており、市販薬は比べるまでもありません。ニキビは処方薬が最も有効です。
ニキビは処方薬で治そう
ニキビは医学用語では「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」といい、なんらかの原因で毛包上皮が角質化して皮脂が溜まり、そこにアクネ桿菌なんかが悪さをして・・・といったものが大半です。
そこでニキビの根本的原因である角質詰まりを阻害する薬、アダパレン(商品名:ディフェリンゲル)というものがでており、殆どの人に安全に使えます。
またニキビの原因菌である、アクネ桿菌によく効くクリンダマイシン(商品名:ダラシンTゲル)なんかが使われることが多くあります。要するに詰まりを抑えて殺菌をするわけです。
また内服薬や、ニキビのできすぎでデコボコになってしまった肌を治す方法などもあります。この辺の詳しい話は、またどこかの連載などで詳しくしますが、とにかく様々な治療法が確立されていることは確かです。
ただ、皮膚科は眼科に並んで不勉強な藪井竹庵が多いジャンル。前述の新しい薬であるディフェリンゲルやダラシンTゲル、アクアチムなんかの薬が1つも出てこない、聞いても知らないといった勉強不足の医者がわりと平然といたりします。なので、ここは駄目かな・・・とおもったら、セカンドオピニオンを求めて別の病院に行くのは皮膚科に関してはわりとありかもしれません。
また、続々と治療薬も開発されているホットな薬でもあり、最近のニュースでは
といった新成分も続々と控えている。もはやニキビは市販薬ではなく処方薬で悪化する前に治す病気という風潮になる・・・かもしれません。
少なくとも、CMで散々見かける馬鹿高いサリチル酸入りの洗顔料なんか買うくらいなら、病院へ。同じ価格で遙かに良い薬が出ます。
また、こういった肌のトラブルは、正しいスキンケアを行う事で、予防できたり、症状が軽くなる事もあります。個人の肌質にもよるので絶対はないのですが・・・スキンケアについては、以下の記事などで詳しく触れています。
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