初出:2015/02/03 Vol.105 生活と体臭 その2
というわけで体臭対策です。
体臭を減らすにはまずは洗浄
そもそもニオイ成分というのは濃度とバランスが重要で、キンモクセイの香りとウンコの臭さは同一のスカトールというインドール系の物質です。
同様に前回紹介した加齢臭のキー物質である2ーノネナールは低濃度であればビールやソバ、キュウリの芳香成分にも含まれています。
2ーノネナールが入っているから加齢臭という簡単な問題ではないわけです。
もちろん2ーノネナールだけでなく、多種多様な皮脂の分解物である脂肪酸の配合が様々な年齢層にある程度あることが分かってきています。
結論から言えば、運動をよくして、食生活をバランス良くし、飲酒喫煙を避ける。 以上!!!!
という話なのですが、大半の人の「んなもん分かってるよクソが」という心の声が聞こえてくるので、続けますと、体臭を減らすためには、まずは洗浄です。
特に、常在菌により分解されて出来上がるのが加齢臭であれば、その分泌物自体を綺麗にしてしまえばいいわけです。
柿渋セッケンを自作しよう
そういう意味では、消臭効果もプラスでお得な加齢臭対策で最も話題になっているのが柿渋セッケン。柿渋に含まれる柿渋ポリフェノールは、様々な悪臭分子を抱き込んで巻き付いて無臭化する働きがあるため非常に強力に効きます。
また、近年オイゲノールやベンジルアルコール、フェニルエチルアルコールなどの芳香剤に多く含まれる成分は常在菌に働きかけ、悪臭を感じさせる脂肪酸への変化を減らすことが一部の研究で分かっており、元々オイゲノールなどを多く含むクローブ、ピメント、ローリエなどのハーブセッケンが体臭をマイルドに保つことが知られていることからも説得力があるわけで、それらを含んだ香水を少量、皮脂の分泌量が多い、耳の後ろや胸元などにかけておくだけで随分と違うようです。
また、体から分泌される脂肪酸自体を若くすることも大切で、特に40代〜50代に肥満であると、老後の加齢臭がひどくなる傾向があるので、BMI指数で肥満を示しているひとは健康的な食事によるダイエットも内側からの加齢臭対策となるのは言うまでもありません。
ちなみに柿渋セッケンは買うと1つ800円〜2000円と非常に高価。
実は自作すれば格安で、ネットショップで売られているボトル入りの柿渋を、100円均一で買ってきた調理以外に使う鍋で、セッケンをゆっくり加熱し溶かし、そこに柿渋を全体量の5%以下程度入れ、あとは型に入れて冷ますだけで完成するので、そもそも柿渋だけ個別にボトルにいれて風呂場に置いておき、セッケンを泡立てた後、一振りして体を洗えばOKという簡単使用もできるわけです。
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