初出:2018/10/16 Vol.298 熱暴走は詰まった埃が原因?MacBook Proを掃除してみる
改稿:2024/07/16
本日はパソコンの中のお掃除の話です。長年使ってるとびっくりするほど埃が溜まることがあり、熱暴走の原因になったり、パフォーマンスや内部の部品の寿命に影響することもあったりして・・・
ふむ・・・普段から仕事部屋は綺麗にしてるけど、パソコンの中身まではあまり気にしなかったな・・・
いや、実際、掃除してみたんですけど、私の使い方っていうのもあるんでしょうが、もう埃がモリモリ湧いてきたことがありまして・・・ヒートシンクにみっちり詰まってたら、そりゃ排熱も正常にできないですよ。
はっはっは。熱暴走か! ヒートシンクは大事だぞ! 例えばここにあるバルス装置にもしっかりつけてあるからな! イベントや動画で気軽にバルスバルスしているが、これもあんまり長時間照射していると・・・(ピカーーーー!)
だから不意打ちはやめてくださいよ・・・目が・・・
ことによっては爆発するので、この辺に・・・おっと手が(BOMB!)
パソコンとお掃除
ソフトウェア的な掃除はメンテナンス用のアプリを使う
どうも、Jokerです。この前、長年使っているMacBook Proを分解して掃除をしたので、せっかくなので記事にまとめてみます。
パソコンを長期間使っていると、動作が重たくなる事があります。
原因は色々とありますが、ソフトウェア的な問題であれば、メンテナンス用のアプリでも使ってやればよし。「メンテナンス ソフト」とかで検索すれば、無料のソフトが出てくると思います。
私の場合はMacユーザーなので、メンテナンスには長年、Onyxというソフトを愛用しています。
Windows用のものはさして詳しいわけではないですが、私が使うとしたら昔からのド定番「CCleaner」あたりを使います。
困るのはハードウェア的な問題
まあこの辺は本題ではないので、パソコンも定期的な掃除が必要なんだなー、くらいに思っておけばOKです。
問題は、ソフトウェア的なアプローチで解決しない場合です。
動作が重たい。YouTubeで動画を見たくらいで、回線的な問題はないのにぶつぶつ再生が途切れる。常時ファンが回りっぱなし。本体が触れないほど過熱している。ひどいと突然パソコンがシャットダウンする。
これらの症状を経験して「パソコンが壊れた!」と思って買い替える方もいることと思います。
ただ、壊れているのではなく、ただ「熱暴走」を起こしているだけ、ということもあるのです。
熱暴走の要因はいくつかありますが、長年使ったパソコンの場合、内部が汚れていて正常に排熱が出来ずに起きている事があります。
MacBook Pro / Airの特殊ネジ
汚れが原因なら裏蓋を開けて掃除してやりゃいいじゃん、という話になるわけですが、しかし。MacBook ProやAirの場合はちょっと面倒な事情があります。
まあそもそも下手に内部にアプローチして壊したりすると保障外になっちゃうでしょうから、そもそも自己責任で・・・というのは大前提ですが、まあ保証期間内であれば、よほど劣悪な環境下でなければ支障が出るレベルで汚れたりはしないと思います。
さておき、MacBook ProやAirの面倒な点は、裏蓋を止めているネジが特殊だ、という点です。
こういう特殊な星型のネジをしてるんですよね。機種によっても異なってくると思いますが、もし自分のものがどうなのか確認したい場合は、MacやiPhoneの分解や修理マニュアルを掲載している「iFixit」というウェブサイトで確認してみると良いでしょう。
分解手順、修理手順を写真付きで詳細に解説しているので、内部をいじる時には必見です。
ペンタローブという星形ネジの専用ドライバー
そしてこのネジに対応したドライバー、その辺には売ってないのです・・・Amazonあたりで注文するしかありません。
そういう面倒臭さがあったので長年放置してきたのですが、いい加減無視出来なくなってきたので今回、分解して清掃する事にした訳です。
ドライバーは、MacBook ProやAirの場合はペンタローブ(星型ネジの事)の1.2mmのものになります。
古い機種だったり、もしくは新型になってネジが変わったりとかはあり得るので、前述の通り、購入前に規格が合っているかどうかはチェックしましょう。
なお、もう少しお安いドライバーもありますが、ネジをなめる(ネジ山がつぶれる)とこのサイズだと惨劇としか表現できないので、今回はANEXのものをセレクトしました。
埃などの対策
掃除に使う道具は、このドライバーとエアダスターです。
エアダスターは何でも良いと思いますが、細かい部分に目詰まりした埃をピンポイントで吹き飛ばせるので、横着して掃除機で誤魔化すのはやめた方が良いでしょう。細かい部品を吸い込んでしまってもなんですし。
あと、作業時は埃が舞うのでマスクをしましょう。くしゃみが基板に飛んだりすると故障の原因になります。
また、こうした作業においては、やはり静電気が気になる、という方もいると思いますが、事前に手を洗って、作業前にパソコンの金属部分(間違っても基板には触れない)に触れておけばそこまで神経質にならなくても良いと思います。
それでも気になるという場合は、静電気対策用のリストバンドでもしてアースをとっておけば良いでしょう。
さて、そういう訳で、実際に分解清掃してみました。いや、凄かった。
長年溜まった埃の山
裏蓋と本体
ファン
閲覧注意レベルで埃まみれでした・・・裏蓋開けた瞬間ぶわっと埃が舞ったし。
ファンに繋がってるヒートシンク部分にみっちりと埃が詰まっていて、これでは排熱ができないのも当然です。エアダスターでファンの埃を飛ばすと、埃が湧き出してくる始末で、なかなか手間がかかりました。
掃除後
そんなわけでしっかり埃を取ったら、驚くほど快適な動作になりました。以前は回りっぱなしである事も多かったファンも静かなものです。
自己責任にはなるものの、長年使っていて不調が起きているMacBookなどは、買い換えを検討する前に定期的な分解清掃を行った方が良い事もあるようです。
壊してもしらんけどもね(笑)。
追記:改めて分解清掃の重要性を考える
ある日突然壊れるファン
この記事を最初に書いてから、何年も放置していたことを反省して、定期的に清掃するようにしていたわけですが、先日、改めて重要だなと思わされた出来事がありました。
その日、突然、作業中のパソコンから異音が響き渡りました。
「ガリガリガリガリガリ!」と、かなり大きな音がして、長年愛用しているMacBook Proもいよいよご臨終かと一瞬青ざめたわけですが、青くなっていても事態は解決しません。
とりあえずすべての作業を中断し、一通り保存してからいったんシャットダウン。内蔵のストレージはSSDですし、昔と違って光学ドライブがあるわけでもないので、異音の原因はほぼ確定でファンです。
分解清掃で延命処理
とりあえず裏蓋を外して、数ヶ月降りにお掃除。やっぱり多少は埃が溜まっていて、これが悪さをしていたのでしょう。
結局、何度か清掃する羽目になりましたが、小康状態を保つことに成功しました。ファンの交換か、いい加減マシンを新調するかを考えなければなりませんが、いきなり破綻することを避けられたのは大きいです。
壊れる時は壊れるんで、避けようがないケースはもちろんあるんですが、知識と経験がなければ修理屋に持っていく他なく、時間と手間と工賃がかかって総額○万円、だったら新しいの買った方がいいじゃん・・・となりかねない。
機種によってはアクセスそのものが厳しいこともありますが、やっぱり改めて、内部の掃除のひとつくらいできるようになっておいて良かった、と、そんな事例でした。
さらに追記:M1 MacBook Air
M1 MacBook Airにはファンがない
前回の追記からしばし、なんとか時間稼ぎをしたものの、いい加減シャレにならなくなってきたので、M1のMacBook Airを購入しました。
極めて快適ですが、今回の「熱暴走」と「内部の清掃」という観点から考えて、ProではなくAirを選択したところも、実はあったりします。
というのも、M1 MacBook Airは、ファンレス、つまり排熱用のファンが存在しないモデルです。
放熱に問題がなければファンがない方がメンテナンスフリー
それって放熱的にダメなんちゃうの、と思われるかもしれませんが、ファンがなくてもきちんと放熱できるようで、全然熱くなったりしません(フルパワーで稼働を続けたらわかんないけど 笑)。
また、ファンがないのでとても静かなのも良いところですが、ここでもう一つ大きなポイントがあります。
ファンがないということは、多少、埃の多い環境で使っても、埃を吸い込みにくい、ということです。
これって結構大きなメリットだと思います。その分、掃除しなくても長持ちする、ということですからね。
著者紹介
アリエナイ理科ポータル管理人にしてメルマガ編集、配信担当。
薬理凶室の裏方にいる四ツ目の悪魔。
https://twitter.com/JokerLunatic
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アリエナイ理科ポータル管理人にしてメルマガの編集、配信担当「Joker」。日々、ポータル記事を更新していますが、記事を執筆することもあり、その一覧となります。メインはお酒にまつわる話。またたまに情報技術に関してのTipsもあります。
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