初出:2018/04/10 Vol.271 コラーゲンってなんでしょう
コラーゲンってなんなんですか、くられ先生!
サプリで使われてる奴は「ゼラチン」だね!
コラーゲンの正体
完全にイコールと言ってしまうと語弊はあるのですが、少なくとも、怪しいサプリメントがアホみたいに宣伝してるコラーゲンとは、ゼリーに使うゼラチン粉末をコラーゲンと言い換えて売っているだけです。
コラーゲンというのは、そもそも人間の体を構成するタンパク質の約1/3を占めるもので、繊維状のタンパク質がこよられて集合したもので筋肉や組織に柔軟性を持たせつつ、細胞と細胞がバラバラにならないようにしています。
特に関節やそこから伸びる腱(筋肉と骨を結合する丈夫な組織)は、コラーゲンの塊といってもいいくらいの非常に強固な組織となっています。
筋張った固い肉はコラーゲン豊富といえますw
ようするに全身にくまなく存在するなんてことのない物質で、タンパク質ですからアミノ酸で出来ています。別に肌の張りにだけ使われているとか、関節にだけあるとか、特殊な物質ではないということです。
無駄に高いサプリメントに手を出す理由なし
その上で、
コラーゲンを食べたら肌がぷるぷるに、コラーゲンを塗ったら肌が潤う。
というのは、薄毛の人が
髪の毛食べたらフサフサに、髪の毛を頭に塗ったらフサフサ生える。
と同じレベルの話であるということです。
肌に塗るのは論外としても、現代人はタンパク質不足になりがちなので、コラーゲンを摂取することは、良質タンパクの摂取となるので、欠乏している人には覿面に効果があります。
ただしアホみたいに高いサプリメントに無駄にお金を出さなくても、「ゼラチン 1kg」などで減量粉末として売られているものをそのまま使うだけでOKです。おおむね、1kg売りで3000円程度が適正価格ではないでしょうか。
お味噌汁や煮物などに入れて摂取すること自体は悪いものではないのですが、高いお金を出して買う必要もありません。ちなみにウシやブタ由来のコラーゲンに対して、魚を原材料としたマリンコラーゲンも売られていますが、成分的には一部のアミノ酸の配合が変わる程度で、別にこれといって差はありません。