初出:2020/02/22
改稿:2020/02/27
新型コロナウイルス、どうなるのか?
新型コロナウイルスによる肺炎について、連日、不安を煽るニュースが繰り返されています。
不安に思っている人も多く、状況も少しずつ変わりつつありますが、今回はそんな新型コロナウイルスによる感染症「COVID-19」について可能な限り新しい情報を入れ込みながら、まとめてみました。
中国湖北省、人口1,100万人の大都市、武漢で2019年12月より感染が広まりだした新興感染症。先日、WHOが病名をCOVID-19と更新し、疾病対策に本腰を入れ始めました。
中国の封じ込めや、病院新設などの金と国力にモノを言わせた解決策も功を奏しているようですが、当分の間は混乱が続くでしょう。
マスコミは好奇の目でそうした一面を報道してばかりで、埋もれがちな「これからどうなる?」「どうすればいい?」ということを中心に話を進めましょう。
新型コロナウイルスの特徴
今回の新型コロナウイルスで分かっていることは、潜伏期間が長いということ、そして感染可能期間も長い、ということです。
SARSの潜伏期は2〜7日間だったのに比べ、最大で24日間とかなり長いものが見られているのが特徴。現在は2〜14日間と落ち着いていると見られていますが、呼吸器全般にウイルスが広がり上気道炎、気管支炎、および肺炎を発症すると考えられています。
ここで大事なのは全員が発症するわけでもなく、無症状でウイルスが排除されている例も多くあると考えられることです。特に若い人、健康な人では症状がかなり軽い人も多く、そうした人は罹患したことさえ意識がないでしょう。
逆にそうした人が中途半端になおったところで、感染性の咳やくしゃみを公共の場ですることが感染の拡大につながるため、「っぽいかな?」という人は可能な限り外出を控えて、感染者の増加に歯止めをかけましょうという形になっています。
症状は発熱、咳、筋肉痛、倦怠感などインフルエンザ様のいわゆる「ひどいインフルエンザにかかった感じ」に加え、呼吸困難が多く見られます。1週間以上のひどい上気道炎症状が続いたあとに肺炎にレベルアップする場合があります。
また 頭痛、血の混ざった喀痰(かくたん:タンが出ること)、下痢などを伴うところも特徴的と言えますが、悪化しきるまではインフルエンザなどとの区別は難しいため、簡易検査装置などの開発が望まれます。
ただ検査して分かったからといって出来ることは同じなので、明確な治療法が確立するまで、検査で感染しているかどうかを調べ尽くすというのは意味のあることではありません。
感染の広がりと変異の可能性
国内でも、医師の感染が報告されるなどの水面下の広がりを見せております。
突然変異を繰り返し、どんな病原性があるかも分からない・・・などと報じる噂もありますが、感染症学会の2月の発表では、国内での感染は初期ウイルスと99.9%相同性が見られることから、現在国内のものに関しては1つの株からそれほどズレたものではないと言えるでしょう。
ただし、アメリカ、台湾のものなど、世界的に分析すると遺伝型が異なることから、それらが再度入り込んだり、また再度感染するなど、封じ込めや対策の難しさが浮き彫りになりつつあります。
遺伝型が複数存在するということは、例え免疫がついたとしても、別のものに罹患する可能性があるということ。
さらに今回の疾病は免疫が出来にくい可能性を示唆する再感染の報告もあり(未確定な情報が多すぎるためなんとも言えず)、問題が終息するまでに長い時間がかかる可能性があります。
多くの人が軽症であり、高齢者などが重症化しやすいという特性から、長期間人間界に居着く可能性もあり、定期的に小規模な感染拡大が見られては、交通制限やイベントの自粛などが定期的に起こるかもしれません。
新型肺炎の死亡率と高リスクな人は?
死亡率に関しては、中国が嘘を報告しているなどという話もありますが、そんな噂の真偽はともかく、概ねちゃんとした医療制度のもとでは、致死率は一定であり、まったくの無策で劣悪な環境で放置でもしない限り、2〜3%と、免疫の弱い人に対して病原性が高く注意が必要な病気であるという判断は最初から変わりません。
また不思議なことに子供の感染例(15才以下)はほとんど無く、あっても軽微なのは幸いと言えます。従って、老人と慢性疾患などの既往歴のある人などが特に注意すべき病気だと言えるでしょう。
かといって若くて健康な人が感染しても良いという意味ではなく、高い発熱やウイルス性肺炎など、リスクを考えるとラッキーなことは何一つ無いので、罹患しないように引き続き注意することは重要です。
なお、当たり前のことですが、喫煙者は気管支の環境が劣悪なため、罹患時に悪化しやすいと考えられており、実際に喫煙者の重症例が多く報告されています。
見かけ上の感染者増大に焦らないこと
また、見かけ上の感染者増大に焦らない、ということは、すごく重要です。
感染者が次々と増えていく、というのを聞くと、恐怖を感じるかもしれません。しかし、情報は冷静に判断するのが大事です。
現在、本ウイルスの同定が可能な体制が整いつつあり、そのため顕現していなかった感染者が顕現することによって見かけ上、感染者が激増する可能性もあります。
あくまで見える数値になっただけで感染が広がっているとは別物です。今回の疾病は感染=発症=死というようなものでは当然ありません。そこのはき違えをしないことが重要です。
現在のところ新型コロナウイルス(COVID-19 v)は感染力は高いとは言え、バキバキの空気感染ウイルスではないため、あくまでくしゃみの飛沫を吸い込んだりすると感染するというレベルです。
1人あたりの感染者から、1.4〜2.5人に広がる能力とされてます。これは基本再生産数といって、季節性インフルエンザが2以下なのでそれなりに強いと言えます。
ちなみに風疹の5〜7、空気感染バリバリの麻疹にいたっては12〜18とぶっちぎりの差があります。故に風疹麻疹はマジでワクチン打ちましょうという話にもなるわけです。
多くのワクチンを俺は受けない必要ないなどと言う人は新型コロナウイルスを怖がる権利もないと言ってもよいでしょう。
また軽症者が自分が新型コロナウイルスの罹患者であるかどうかを確かめるために検査をする・・・というのは無意味で、心配のあまり病院に殺到すると混乱しかないどころか、別の病気をもらってしまう可能性が高いので賢い選択肢ではありません。
ウイルスの感染経路
本ウイルスは飛沫感染と接触感染がメインの感染症です。
罹患者のくしゃみや咳から発生した飛沫が体の粘膜のどこかに触れることによって罹患します。これはコロナウイルスに限らずインフルエンザでも同様です。
ウイルスが体内でバンバン増えている人の唾液などには多くのウイルスが含まれており、これを非感染者が粘膜に触れるとウイルスが入り込みます。
皮膚から中に入ることは難しく、よほどのケガでも無い限り気をつけなくてもよいです。ウイルスの増えやすい場所というのもあるので触れただけで感染することはまずありません。
しかし、そうした飛沫(汚染)のついた公共施設などを触った手で自分を触ることで感染源を自分で自分に届けることになります。
つり革を握った手で鼻や目をこする(鼻をほじるはもっとリスクが高い)、口元を触るなどなど、こうした経路によって感染は主に広がります。
医療従事者が重装備である理由
これらを踏まえた上で、ではなぜ、飛沫感染、接触感染がメインなのに、中国の医療従事者が全身防護服みたいな服装なのかというと、濃厚感染者の治療にあたっているわけで、ウイルスの被曝量は街でうっかり出会うなどとは比べものにならないからです。
飛沫の濃度が高いということは、それが衣類についたものを脱ぐ際に、自分の手で触れたり、目にはいったりといったことが考えられるので、可能な限り露出を抑えガチガチのマスクにゴーグルという出で立ちになります。
基本的に医療従事者はワクチンというワクチンを徹底的に受けていますが、しかし、新興感染症の場合はそれができないので重装備になるのです。
患者は無限に増えますが医療従事者は有限です。すぐに欠員を補充できる体制ではない以上、欠員をださないように罹患しないように厳重装備で当たっているわけです。
皮膚に触れただけで感染するようなウイルス(エボラ出血熱ウイルスなど)とは意味合いが違うので一緒にしてはいけません。
また感染していることが重要ではなく発症しているかどうかが重要で、マスコミの報道は感染=発症と勘違いした報道をしているため、「なぜ疑わしい人を検査しないんだ!」などとわめくわけですが、根本的に間違っているわけです。
重装備になれば、視界も悪ければ手元も狂いますし、何より蒸し暑く不快です。医療従事者はそうしたストレスのなか感染症と闘っているのです。
そうした人たちの負担を減らし無駄な仕事を増やさないことこそ、我々が最も重要視すべきことです。
言うまでもなく医療従事者の数は、普段は十分であっても、こうした際限なく広がる疾病に対してはまったく万全ではありません。
現状の政府のバックアップは乏しく、このまま順当に感染者が増えれば比例して重症者は増えるのでそれを支えるための医療現場が大混乱を迎える可能性は高いでしょう。
そのときにこの国はいろいろ試される気はしますが、オリンピックごときに浮かれている程度なのでそのときが心配です。
手洗いの重要性とマスクの意味合い
さて、話を我々に戻すと、それ故に、普通の人のこうした一般生活での罹患を避けるために一番重要なのが、手洗いになるわけです。
手洗いは食事の前、建物に入った際、トイレの後、必ず手首までしっかりと水道水で流すだけで断然、綺麗さが違います。もちろん、ここで石けんを使えばなお確実です。
そして出先でうっかり口元を触らないようにするのがマスク。もちろん飛沫を吸い込みにくくするという役割もありますが、手洗いの有効性に比べると少し見劣りします。
しかし、ご存じの通り、今、マスクが品薄になっています。そして、マスクが高額で取引されていたりします。悲しいですね。
マスク自体は簡単に誰でも作ることができますし、マスクの自作方法は多くの人が公開されています。
ただし、マスクはフィルターとしてウイルスから身を守るものというより、つり革や手すりなどについた汚染飛沫を口にうっかり運ばないための「うっかりフィルター」の意味合いが強いものです。
なのでマスクが無いからと行ってジ・エンド・・・ではありません。別にあってもなくても・・・というレベルなのでヒステリックに求める必要もありません。
オススメの簡易マスク
そうは言ってもマスクが欲しい、というのもわかりますが、仮にマスクがなくとも、口元を覆うものであれば、それなりに意味があります。
とはいえ、フィルター能力は当然、きちんとした商品が優れているので、人混みに出かけるのであれば、可能であればそうしたマスクを着用することは重要です。
また、キッチンペーパーでそれなりのマスクを作っている人がいますが、個人的にオススメなのはスコットラグというペーパータオルです。
このスコットラグを1枚切り取り、二つ折りにして折り込んだ部分に、髪留めゴムなどで耳にかけれるようにホッチキスなどで止めれば、すぐに十分な面積と耐久性を備えた強いマスクを作ることができます。
見た目もそれほど悪くなく、実際に付け心地もキッチンペーパーよりは良いのでどうしてもマスクがないという人は無いより遙かにマシだと思います。
病院に行く前に
また、日本の医療体制は、政府から手厚いバックアップを受けている、とはお世辞にも言えません。
疾病のパニックが起こると、病院はフル回転になります。ただでさえインフルエンザ、さらには花粉症などでも混みがちなシーズンです。
繰り返し書いてますが、死亡率2〜3%といっても既往歴の無い健常な人、または15才以下は軽症〜中等症で自然治癒することが多いということも分かってきています。
故に、「罹患したかも!!」とパニックになり病院にかけこむ前に冷静な確認が重要です。
1週間以上37.5度以上の発熱が続く、強い倦怠感というのは、全身疲労のような状態で体を動かすのも億劫なレベルで体が重たいことを指します。
初期は38〜40度に行くこともありますが、2、3日で収まることも多いです。まずは栄養と水分をよく摂ってしっかり寝ることです。薬は薬局薬のPL顆粒やロキソニンといったもので十分でしょう。
唇や口の中が乾く頭痛や吐き気、つまんだ皮膚が戻りにくい(重症)などの脱水症のサインもよく観察することが重要です。
そうならないように、ポカリやヴァームなどの電解質を含んだスポーツドリンクを2〜3倍にぬるま湯で薄めたものを飲むのがよく効きます。
1週間以上の発熱、強い倦怠感、脱水、呼吸苦などが出ている場合にのみ「病院が必要」であるということをしっかり覚えておきましょう。それ以外の軽症者に対する人員を割かせることで助かる命も助からなくなるかもしれません。
現状は対症療法しかない
出来ることは対症療法でしかなく、明確な治療薬も定まっていません。故に即座に病院に行ったからと言って好転することは無いどころか、さらに別の病気や他の濃厚接触をする可能性さえ増えるので先に言ったように軽症者は病院に行く方がリスクです。
またそうした人がウイルスの同定をしろと病院に言ってもも断られます。現在の体制では入院が必要なレベルの肺炎例でのみ遺伝子検査を行うので、その妨げをしないようにしましょう。
軽症で治った人も数日は咳がでてウイルスをまだまき散らす可能性があるため、「風邪だったのかな?」という場合でも公共機関の利用は可能な限り1週間は避けましょう。お店に行く場合もマスクをしっかりし、汚染を広げない努力を怠らないようにすべきです。
健康な間にできることは、まず自治体のサポートがどの程度機能しているのか、まずはそちらの確認をしておきましょう(都道府県、自治体ごとに窓口があるので要検索)。
また、海外からの帰国後に具合が悪い場合は帰国者・接触者相談センターなどが窓口を開いているので電話をして確認。
その後どうしても病院に行くのに公共機関を使わないといけない場合は、まわりに感染者を増やさないようにマスクを二重にして、咳やくしゃみの際はタオル(少し消毒用アルコールで湿らせておくとなおいい)を口にあるようにし、ゴム手袋をしておくと異物感があるため手であちこち触りにくくなります。
どれくらい広がるのか?
新型コロナウイルスがどれくらい広がるのか、というと、これは予測出来ません。
ただし、2、3ヶ月で収まるようなものではないでしょうし、中国の感染の拡大を見ても2019年11月から始まって現在の状況で、日本はそれを焼き直す形になりそうな瀬戸際なのでなんともいえませんが、もし仮に同様の規模で感染が拡大した場合は長期間イベントなどの催しは中止せざる得ないでしょう。
ただ重要なのは感染したら死ぬという恐怖の病気ではなく、健康な人は軽症で済むことも多いものなので、そうした人まで自粛の限りをつくすことはあまり意味はありません。
家族に高齢の方がいるとかそうでもない場合は、インフルエンザの流行シーズンと同様に手洗いをしっかりして、マスクをつけている・・・程度で良いわけです。
この機会に公衆衛生の大事さを勉強しましょう
故に公衆衛生の大事さをしっかり覚えておきましょう。
ワクチンは個人を守る意味合いもありますが、社会全体を守る意味合いが強いものであるというのは、別の記事でも書いたとおりです。
この期に及んで空間除菌グッズが薬局に並んでいる始末。これらは効果がないと考えて良く、また首からぶら下げるリテラシーと科学文明の敗北を感じる魔除け以下の存在です。
これらを使うことで、マスクしなくてもよいとか、手洗いを適当にしてもよいといった無意味な安心感を与え、感染の拡大にも寄与しかねないので、もはや病原体と同様の扱いでもよいでしょう。
本当に効くなら、某豪華客船に真っ先に大量投入されてるっつの・・・・。
そうしたインチキをかき分け、正しく疾病を理解し、自粛しすぎず、警戒しなさすぎず、おっかなびっくり、でも冷静に、状況をみながら皆が良い判断をしていくことを祈ってます。
おまけ
というわけで、新型コロナウイルス「COVID-19」について、続報をお届けしたのである!
いやー、なんか怖いニュースばっかりで不安ですよね。
正しく警戒するのは大事だが、パニックになるのは良くない。ニュースで不安ばかり煽るのもどうなのかなと思うんだけどね。
そうは言っても、やっぱり怖いものは怖いですよ、先生。
故に、身を守る武器として正しい知識を持つことは大事なのだ。まずは手洗いうがいの徹底から。意外とちゃんとした手洗いの仕方、知らない人多いぞ!
はっはっは。また真面目な記事だから身内ネタはケツに持ってきているようだな! どうせならとことん身内ネタということで「身を守る武器」各種を取り揃えたぞ!
キャノンにキャノンにキャノンにキャノンじゃないですか。大きさや形状は異なるようですが・・・
とりあえず重要なのは「汚物の消毒」だろう。やはりファイヤーキャノンで何もかも焼き尽くすに限る!(ゴォォォォォ)
著者紹介
作家、科学監修。「科学は楽しい!」を広めるため科学書分野で20年以上活動。著作「アリエナイ理科」シリーズ累計50万部突破。原作を務めるコミックス「科学はすべてを解決する!!」も50万部を超える。著作「アリエナクナイ科学ノ教科書」が第49回・星雲賞ノンフィクション部門を受賞。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては漫画/アニメ共に科学監修を担当。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様は突然に・・・」NHK「沼にハマってきいてみた」等に出演。ゲーム実況者集団「主役は我々だ!」と100万再生を超えるYouTube科学動画を多数共同製作。独自YouTubeチャンネル「科学はすべてを解決する!」チャンネル約30万登録やTwitterフォロワー16万人以上。教育系クリエイターとして注目されている。関連情報は https://twitter.com/reraku
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参考文献
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)―水際対策から感染蔓延期に向けて―
http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_mizugiwa_200221.pdf