初出:2016/12/06 Vol.201 サプリメント 要注意成分
サプリメントもいろいろあるが、個人的にちょっと注意したほうがいい成分をご紹介。成分そのものがヤバい場合もあるが、それそのものは平気でも、組み合わせによっては有害だったり、取り巻く環境的に粗悪品が多かったりする、というのもある。
白金ナノコロイド
白金単体では、消化吸収もされない非常に安定した金属故、金箔などと同様に食品添加物として認められている。ただしナノコロイドという超微細粒子になると、水に溶けるレベルになり、腸管粘膜などに沈着することが分かっている。なんせ開発者も何が起こるか解らないし、健康に良いとは一言も言ってない。現状では危険度は不明だがわざわざ摂る理由は無い。
コエンザイムQ10
コエンザイムQ10(ユビキノン)に目立った副作用は無く、1日30mg以内の使用であれば、それなりに悪くない結果が出ている実験データも比較的あるが、肝心の成分が高価なものなので、各メーカーが使用している純度、品質にムラがあり、中国製の毎回色の違う粗悪なものを使っていることが多く、そうした不純物のチェックはサプリメントの場合かなり機能していないので危険度が高いといえる。
クロレラ
クロレラは藍藻の一種であり、藍藻は本来重金属をため込みやすい。それ以外にも肝機能障害、光線過敏症、薬疹などがある。クロレラを飲み始めたことによって日光の当たった部分が焼けただれたようになり、特に老人では治癒が困難で、悲惨な状態になることもある。
アガリスク
ガンに効くと言われてスポーツ新聞などでも盛んに宣伝されているが、まったくの嘘であり、そんな実験データはメーカーの脳内にしかない。アガリスクの1つであるハラタケは高濃度の重金属をため込むことが知られているし、アガリスクを飲み始めたせいで肝機能が一気に悪くなり、それでも健康にいいと信じて劇症化した例もある。危険度大。
トリプトファン
必須アミノ酸であり、小魚などにも多く含まれているので、無害な印象を受けるが、実は発売後1年間で推定患者6000人、38人の死亡者を出している超問題成分。ごくまれにこのアミノ酸の過剰摂取が劇症的に合わない人がおり、その場合は治癒が極めて困難な筋肉痛を伴う病気を起こすことが知られている。同様にオルニチンとかもけっこう怖い。
セントジョーンズワート
単品での服用での重い副作用などは報告されていないものの、様々な薬との飲み合わせで、様々な薬(中には命にかかわるものも)の効果を著しく阻害することが広く確認されており、すでに厚労省の安全品情報No.160(平成12年5月26日)で「〜により効果が減弱するおそれの高い医薬品について」と告知もされている。
健康のためにサプリメントを飲んで調子を崩しては元も子もないので、なんとも気を付けたいところである。
サプリメントのぶっちゃけ話はコラボ動画でも。