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【マジ怖え】神経毒化した危険ドラッグが出回るようになった経緯

危ない薬
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初出:2014/09/09 Vol.84 脱法ドラッグとは その3end

というわけで、脱法ハーブに含まれている成分のお話。そのためには、まず大麻の成分についてのお話を先に。
大麻の有効成分は言わずもかな、THC(テトラヒドロカンナビノール)である。正確にはΔ9テトラヒドロカンナビノールが日本の法律では、大麻成分とされている。THCは日本では大麻と並んで、麻薬として単品物質としての所持も当然禁止されていマス。

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大麻は医療用のものもある・・・が、日本ではダメ

アメリカでは医療用の合成THCはドロナビノール(処方薬としてはマリノール)、少し構造が違うナビロンなどが、末期癌の疼痛緩和、非オピオイド系疼痛緩和剤として使われている。

アメリカは薬物を危険度でランク分けし管理しており、スケジュール1(日本の麻薬相当)とスケジュール2(日本の向精神薬相当)、スケジュール3(薬局売り)と一元的な規制物質法を使っている。故に医薬用の転用は医師や薬剤師の判断に任され麻薬的なものであっても、治療に使えるとなれば処方することが可能となのですが、日本は一旦麻薬の烙印を押されてしまうと医師も簡単には手を出せないシロモノになってしまい、「使えるけど使えない」という範疇になり医療としての麻薬はモルヒネくらいしか使われていない現実が。

まぁ、こればっかりは法律の根本的な違いなのと、これを大義名分に大麻合法化を謳うただ吸いたいだけの連中が居る以上、大麻が合法化することはまず無いでしょう。

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類似物質のイタチごっこの果てに神経毒化

さて、そんな日本で目を付けられたのがTHC類似物質。
2009年 JWH-018と呼ばれるTHCの薬理活性部位のみを真似た、紛い物THCともいえる成分が規制されました(CB1受容体へTHCより4倍の親和性)。すぐにJWH-018は規制されたものの、まだまだJWH-073、250、CP 47、497など、数百の誘導体が出回って大騒ぎになっているのはご存じの通り。

これらはもともと、先ほどの医療用大麻の先、つまりは向精神薬としての作用を抑えて疼痛緩和の作用を抑える・・・ということを目的に作られた薬です。なのでこの成分は精神活性はTHCより弱いため、同様、ないしはそれ以上の精神作用を求めると必然的にヤバい量を摂取しなくてはいけないというトンデモなことになっています。しかも場当たり的な規制をする国に対抗して、どんどん得体の知れない誘導体を導入していきた結果、猛烈な神経毒性を持つものもゴロゴロ出始める次第。
密造メーカーはクリーンルームのような環境を作り、中の薬品を吸わないように徹底し、当然商品を使うことは無いという。

ようするに、客が死のうが知ったことではない・・・というのが現在で回っている脱法ハーブの成分であり、実際には死亡はもちろん、マウスの神経細胞での実験では猛烈な細胞減少が確認されており、脳に障害が残る可能性が高い薬物であると言えます。

つまり、何が言いたいかというと、危険ドラッグもダメゼッタイ、なのです。

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