初出:2014/07/08 Vol.75 俺日記
改稿:2023/08/14
(ポチポチ・・・)うーん、またネットで喧嘩してる人がいますね。
ねー。技術が進化して掲示板がSNSになっても、そういうところは変わらんもんじゃのー。
日々、心穏やかに生きられないものですかねぇ・・・
悪魔の格好した奴に平穏を語られてもなー(笑)
殺伐としてると冗談が面白くならないから嫌いなんですよ。
はっはっは。己の所行はやがて我が身にブーメランとなって返ってくるものという。跳ね返って困るようなことはするなという話だな!
・・・日頃、人のことを実験台にするPOKAがそれを言うかなぁ。
ちょっとやそっとの電撃でどうにかなるほどヤワな体はしておらんぞ!
そういう意味じゃないと思うんですが・・・
ネットで悪口を書くと自分に戻ってくる
ネットでの自分の評価が怖い。何か悪口を書かれていたらどうしよう・・・
古くは2chなどの掲示板から、今ではSNSで、そうした人達をよく見かけます。
頻繁に掲示板やSNSをチェックしては、一挙一動にビクビクする・・・もちろん、言われなき被害を被ったせいで過敏になっているという人もいるのでしょう。
しかし、その大半は、自分自身がSNSなどに、他人への恨み辛みを書いた事のある人が多いと言われています。
身に覚えがある人ほど攻撃的になることも
これは社会心理学的に言う「説得効果」・・・参考にする意見元の権威性を重視し、実際の意見の中身を軽んずる、といったものなのですが、これが逆方面に働いているように見えます。
要するに、過去、自分がやった事が自分にブーメランとして戻って刺さった結果ではないかと思う訳です。
近頃では、SNSの誹謗中傷を苦にして自殺してしまったという痛ましい事件も起きており、にわかに注目を集めました。
その影響で誹謗中傷関連で弁護士への問い合わせが増えたのは、被害者ではなく加害者だった、などという話もあります。
なお、いずれにしても悪口に収まらない悪質な誹謗中傷は、最近だとSNSの開示請求が容易になってこともあり、結構簡単に訴訟沙汰になってシャレにならない金額を請求されることもあるので、最初からやらない方がいいです。
言う側と言われる側の距離の差
人間は、当たり前ですが、基本的に自分が見聞きし、感じた事に関しては自信を持ちます。
ネットに悪口を書いてやれば、相手は困るだろう。
そう思うからこそ、書き込む訳です。かつての掲示板全盛期などは取り分け顕著でしたが、実のところ、そういうところを見ている人と、悪口を言われている当人にはすごい距離があります。
これはSNS時代になって、当時に比べれば距離感が短くなったように思いますが・・・実のところ、それほど変わっていないように思います。
ぶっちゃけクソリプ送ったところで、普通ならいちいち相手にしません。たまにクソリプの応酬になるのは・・・それについては後で。
悪口は基本的には当人のダメージにならない
今も昔も、相当炎上するような行動でもしてない限り、そういった悪口はほとんど当人のダメージにはならないのです。
もっとも、炎上する時は本人に非があるかないかに関わらず炎上してしまうものなので、ドツボにハマってしまうことがないとは言いません。
また程度問題もあり、先に触れた事件のように、炎上して四方八方からサンドバッグがごとくフルボッコにされ続ければ、やがて一線を超えてしまう。そんな事例が出てしまいましたが・・・
今回の話の焦点はそこではなく、実際に非があるタイプの人や、燃やす側の人の心理について触れていることは、ご承知おきください。
厚顔無恥な人に悪口は効かない
残念なことに、悪口を言われても仕方がないようなタイプの人もいます。
約束を守らなかったり、人を騙したり、まあ色々ですが、要するに、それだけ他人に迷惑をかけまくっている人物というのは、一定数いるものです。
そしてこういう手合いは、恥知らずでツラの皮が厚いので、悪口などいくら言おうがまったく効果がありません。
なんか言われて反省できるメンタリティがあるなら、そうはならない、とも言います(笑)
「都合の良い耳」を持つ者
「私たちはこの土地を愛しています!どんな理不尽な事があっても戦い抜きます!」とか昨日まで言ってたのに都合が悪くなるとしれっと引っ越しをする人とか。
金になるから「ワクチンにはこんな副作用があって危ない!製薬会社の陰謀だ!」などと吹いて回っているのに、自分の子どもにはしれっとワクチンを打ってるビジネス反ワクチンのバイオテロリストとか。
こんな感じの、ブーメランが顔面に刺さりまくって元の顔がわからんくらいになってるような連中は、自分の悪口を聞き流せる都合の良い耳をしています。
どんな悪口を言われようが、何一つ変わらず平然と暮らしているではないですか。
結局、自分へのダメージが大きくなる
ネットに悪口を書く人は、要するに、自分がされたら心底震え上がると思っているからこそ、書き込む訳です。
その結果、自分自身が何かちょっと目立つ行動をする度に、ネットで風評を検索しまくって、一つでも悪口があったら心底ダメージを負う・・・なんという墓穴なんでしょう。人を呪わばア○ルが二つとは良く言ったものです。穴か。
先のクソリプ合戦については、そういう人達同士でやり合うから成立する訳ですね。
ネットでマウントの取り合いをしても意味がない
ごく稀に有意義な論争もあるのかもしれないですが、ネットでマウントの取り合いをしても、ただ無益であるばかり。
そもそも人の悪口を言ってる時点で、嫌いな人のために時間を使っている訳で、自分自身に経済的損害が発生でもしない限り、そこは戦う場所ではなく、ただの自己満足ではないかと思う訳です。
経済的損害が発生している場合? その場合はネットで悪口なんか書く前に、粛々と法的に対応すべきでしょう。
ついでにいえば、攻撃的な言動がエスカレートしていくと、凍結されたり、そこまで行かなくてもシャドウBANを食らって村八分にされる事もあります。
良いことなんか一つもありませんよ。
炎上を恐れる最近の若者たち
一方で、炎上を日常的に見続けてきた最近の若い人達は、とても大人しく波風を立てない、前に出ない、というタイプが増えてもいます。生放送の際に話題にもなりました。
それはまあ、火あぶりになっている人を見れば怖くなるというものですよね。
ただ、年代に関わらず、炎上を起こす人は起こしているので、やはりそういう性質の人もいるということで・・・
何も自己主張をしないというのも処世術なのかもしれません。ただ、いざ意見を求められた時に役立たず扱いされるので、何も言わない過ぎても困る事になります。
程よく痛い目を見ながら学習していくのが大事だと思うので、失敗を叩きすぎる風潮も良くないように思います。
著者紹介
作家、科学監修。「科学は楽しい!」を広めるため科学書分野で20年以上活動。著作「アリエナイ理科」シリーズ累計50万部突破。原作を務めるコミックス「科学はすべてを解決する!!」も50万部を超える。著作「アリエナクナイ科学ノ教科書」が第49回・星雲賞ノンフィクション部門を受賞。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては漫画/アニメ共に科学監修を担当。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様は突然に・・・」NHK「沼にハマってきいてみた」等に出演。ゲーム実況者集団「主役は我々だ!」と100万再生を超えるYouTube科学動画を多数共同製作。独自YouTubeチャンネル「科学はすべてを解決する!」チャンネル約30万登録やTwitterフォロワー16万人以上。教育系クリエイターとして注目されている。関連情報は https://twitter.com/reraku
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