初出:2019/07/23 Vol.338 おうちでお手軽!個人的おすすめカクテル:ウーロン茶編
今回はウーロン茶で作るカクテルの話です。
あー、梅酒の時にやってたね。ウーロン茶に砂糖入れる国もあるし、別に変という訳でもないのかな。
組み合わせ次第かとは思いますがね。苦みが主張するリキュールは渋みが強く出てしまってイマイチです。反面、果実系リキュールであれば、フレーバードティーみたいになりますよ。
ふーん・・・あー、シロップで風味付けするというのもアリかもしれんねー。
その場合、素直に紅茶でやっても良いと思いますが、ウーロン茶でナシという事もないと思いますよ?
・・・ビーカーで何を飲んでいるのだね? 何かの抽出物にしか見えないが。
ウーロン茶。
紹興酒です、私は。中華でも食いませんか?
フレーバードティーみたいなウーロン茶のカクテル
どうも。Jokerです。家で飲むのに手頃なカクテルの話、第二十回をお送りします。今回のテーマは「ウーロン茶」です。ウーロン茶といえば、飲めない人の酒の席での定番ソフトドリンクですね。
しかし、これで意外にウーロン茶と甘みというのは相性が良いのです。思わず「えっ」と思うかもしれませんが、日本で出回っていないだけで、加糖された冷たいウーロン茶のペットボトルとか、中国などの国では売られています。
そして、実のところ、ウーロン茶とリキュール類を使ったカクテルは結構な種類があります。もともとリキュールはそのままではとても甘いものが多いので、ウーロン茶割りにするとフレーバーを残しつつ程よい甘さになり、そして後口がさっぱりします。
今回はそんな、ウーロン茶を使ったカクテル各種をご紹介していきましょう。
カシスウーロン
定番カクテルで女性人気の高い「カシスウーロン」。クレーム・ド・カシス45mlに対してウーロン茶を適量です。一般的にはだいたい、カシス1に対してウーロン茶3といった具合ですが、甘いのが好きであればカシス多め、甘さを控えたい場合はウーロン茶多めで調整しましょう。
味はベリー系のフレーバードティーといった感じです。お酒にあまり強くない場合は、ウーロン茶の量を増やすのも良いですが、モナンあたりのカシスシロップを適量使って調整しても良いです。
また、他のリキュールの場合もそうですが、対応するシロップとリキュールを入れ替えてやることで、割とお手軽にノンアルコール版のカクテルを作れたりします。
レゲエ・パンチ(ピーチウーロン)
ピーチリキュールのクレーム・ド・ペシェ(ピーチ)のウーロン茶割りが「レゲエ・パンチ」です。略称はレゲパン。そのままピーチウーロンとも言います。こちらも割合はカシスウーロン同様で、お好みで調整しましょう。スライスレモンを飾っても良いです。
ピーチリキュールによってウーロン茶の渋みはほとんど相殺されるのと、クレーム・ド・カシスのアルコール度数が20%なのに対して、クレーム・ド・ペシェは15%と控えめなので、同じような割合で作っても弱めのカクテルになります。
発祥は宮城県仙台市で、実はそれほど歴史の古いカクテルではないのもあるのか、地方によって「ピーチウーロン」「上海ピーチ」「クーニャン」などと、呼び名が変わったりもするカクテルだとか。
ピーチシロップでノンアル版もアリです。
梅酒ウーロン
以前、梅酒で作るカクテルの記事でも触れたのが「梅酒ウーロン」です。詳細はそちらの記事も参考にしてください。
市販の梅酒の場合は、他のリキュール類と同じような扱いで良いと思いますが、自家製梅酒で作る場合は度数が倍以上になるのでご注意。ウーロン茶を多めにするか、少し水で割ってやって調整しても良いかと思います。
梅酒といえばロックか梅酒ソーダ、という方には、この意外な取り合わせをぜひ一度お試し頂きたい。ここまで紹介したリキュールのウーロン茶割りにもだいたい共通して言える事ですが、カシスならベリー、レゲパンならピーチ、そして梅酒なら梅の、それぞれの風味のフレーバードティーのようなものなので、甘いお酒を使っているわりに食事の邪魔をあまりしません。
食事メインのお店で軽く一杯、なんていう時にセレクトするのも良いかと思います。
また、こちらのノンアル版を作る場合、自家製の梅シロップを作ってジュースで飲む時に、ウーロン茶割りを試してみる・・・というのも良いと思います。もちろん、シロップは市販もされています。
そういえば余談ですが、串焼きの店「銀座ささもと」の名物に「葡萄割り」「酸塊割り」「梅割り」という、キンキンに冷やした焼酎にそれぞれ赤ワイン、クレーム・ド・カシス、梅シロップを垂らしただけ、という凶悪な飲み物があったりします(笑)
提供してるお店も三杯飲んだらそれ以上のアルコールのオーダーお断りのアレな仕様なのですが、興味がある方はお試しあれ。
・・・お店でも自分でも何度か作って飲んでますが、オススメはしません(笑)。いや、味は良いんですが、驚くほどするっと飲めてしまうので、激烈に酔っ払います。
ドラゴンウォーター
食事に合わせて、というなら、中華料理にあわせて美味しいのが「ドラゴンウォーター」というカクテル。紹興酒60mlほどに、ウーロン茶を適量がレシピです。
癖のある紹興酒を使うので、好き好きが別れるカクテルだとは思いますが、脂っこい中華料理にはベストマッチだと思います。個人的には、そのまま紹興酒を飲んでしまいますが(笑)、紹興酒の度数はワインや日本酒と同程度で結構高いので、風味は好きだけどあまりグビグビとは飲めない、という方にはオススメです。
個人的に、お酒を楽しみながら中華料理を食べるのであれば。まずは青島ビールで喉を潤しながら、ザーサイやピータン豆腐なんかの前菜をつまみ、脂っこいものが出てきたら紹興酒・・・夏場ならロックや冷や、冬場なら冷やか熱燗(ザラメは入れない派)を飲み、良い感じになってきたところで老酒あたりをチビチビやりながらまったりした後、胡麻団子にウーロン茶あたりで締めるのがパターンです。
が、ここに氷とウーロン茶のピッチャーなどを用意して、好き好きでウーロン茶を飲んだり、紹興酒と割って飲んだりする、というのは、それはそれで良いものですね。
今回紹介したカクテルは飲みやすいものばかりなので、あまりお酒を飲んだことのない方にも向いているのですが、たびたび触れている通り、そういったお酒は度を過ごしやすくもあります。お酒は適量を心掛けましょう。
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