【じょかセレクション】おうちカクテル：本当は美味しいテキーラ

初出：2019/09/17　Vol.346　おうちでお手軽！個人的おすすめカクテル：テキーラ編

Joker

〜〜〜♪　〜〜〜♪　テキーラ！

くられ

随分とご機嫌だが、なんだ、既に酔っ払ってるのか？

Joker

いやー、ライムと塩とテキーラがあればそれでもう完璧だと思いませんか？

くられ

知らねーよ（笑）。そんな度数高い酒飲めないし。そもそも罰ゲームか何かと違うの？

Joker

まあ冗談はともかく、ショットグラス並べてって思われがちですが、テキーラ、美味しい奴は美味しいんですよ。一気に飲み干すなんてもったいない。

くられ

そんなものかねー。自分にはよーわからん世界だ。

Joker

今回のカクテル用にグレープフルーツジュースとトニックウォーターも用意してあるので、先生は「カルピス・スプモーニ」でもどうぞ。

POKA

はっはっは、なにやら陽気なオールディーズが流れているな！　どれ、一杯ごちそうしてやろうではないか。

Joker

あ、工業用アルコールは・・・って、これヘアトニックじゃないですか。どっかの寒い国じゃあるまいし・・・

※当たり前のことですが、工業用アルコールも試薬のアルコールも、ましてやヘアトニックなんか飲んじゃダメですよ。

Tequila

San Juan Music Group, Ltd.

テキーラを美味しく飲もう
結構厳密な基準のあるテキーラ
テコニック（テキーラ・トニック）
パロマ／パローマ
テキーラ・サンライズ
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テキーラを美味しく飲もう

どうも。Jokerです。家で飲むのに手頃なカクテルの話、第二十八回をお送りします。今回のテーマは「テキーラ」です。

テキーラといえば、ショットグラスでぐいっと飲む、と、そんなイメージがありますし、実際、そうやって飲まれる事もあるお酒です。

何かいかにも罰ゲーム的で、良い印象を持っていない方もいるでしょうし、また「酔っ払うための酒」「味わう酒ではない」と、そう思われている方もいるでしょう。

一面の事実ではあります。

が、しかし、それだけではありません。テキーラはとても美味しいお酒なのです。また、度数が高いお酒ですが、カクテルにして度数を加減してやればコントロールできますし、また他の蒸留酒で作ったカクテルとは違う顔を見せてくれることでしょう。

というわけで、テキーラとそのカクテルの話をして参ります。

結構厳密な基準のあるテキーラ

テキーラはメキシコ産の蒸留酒で、その原料はアガベ、日本語では「竜舌蘭（りゅうぜつらん）」です。

メキシコの特定地域で育てられたアガベを原料として使い、そして主原料として全体の51%以上使われていて、二回以上の蒸留が必要で、蒸留場所にも決まりがあり・・・

と、実はかなり細かく規定があります。まあ美味しく飲めればそれでいいのでこれ以上の細かいことは置いておきますが、飲む際に重要なポイントは、種類です。

テキーラはアガベの使用率によって100%のものと、それ以外の副原料が使われているものがあり、また、熟成期間によって以下のように分けられています。

ビアンコ（シルバー）

ほぼ熟成なしで瓶詰めされた透明なテキーラ。キレが良く、カクテルベースにはこれが向いている。

SAUZA(テキーラサウザ) サントリーサウザブルー [ テキーラ 750ml ]

サウザ

ホーベン

ビアンコに熟成したテキーラを混ぜたり、カラメルで色付けしたもの。

レポサド（ゴールド）

1年未満、樽で寝かせたもの。ポピュラーなテキーラで、キレの良さは残しつつもアガベ由来の甘みを感じられるので、まったりとテキーラを楽しむならこの辺からだと思います。ロックでのんびり飲みたい。

クエルボ

アネホ／エクストラアネホ

熟成期間が1年以上でアネホ、3年以上でエクストラアネホと呼ばれるそうです。樽熟成が進んで、ウイスキーなどにも見られる芳醇な味わいが出てきます。この辺になってくるとなかなかお高いのもあり、エクストラアネホは私も飲んだことがありません（笑）。

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このクラスのテキーラはショットグラスで飲んだりするのは極めてもったいないので、良いウイスキーを飲む時と同様に、ゆったりとストレートやロックで楽しみたいものです。

・・・誰かエクストラアネホをおごってくれるお金持ちとかいないかなー（笑）

さて、そんな訳で、ここからはテキーラを使ったカクテルをご紹介しましょう。カクテルベースとしては、例えばラムならホワイトラムが使われるように、テキーラの場合もビアンコが良く使われます。

テコニック（テキーラ・トニック）

とてもシンプルな、テキーラのトニックウォーター割が「テコニック」です。テキーラ45mlにトニックウォーター適量、そしてテキーラにはライムが良く合うので、ライムを搾り入れたり、ライムジュースをちょっと足してやると良いでしょう。

行ってしまえば他のトニック割と同じで、ジン・トニックのジンをテキーラに変えたものです。しかし、シンプルながら奥が深いのは、これまでの連載で申し上げた通り。実はジンよりテキーラのビアンコの方が、嫌いな人には「薬臭い」と言われるジン特有の風味などがないので、飲みやすいかもしれません。とはいえ、この辺は結局好き好きになってしまうのですが・・・

青色が美しい「タランチュラ・アズール」や真っ赤な「タランチュラ・ストロベリー」など、副原料入りのテキーラで色付きのテコニックを作る、というのも、パーティーでは楽しいかも？

タランチュラアズール (ブルー) 35度 750ml [並行輸入品]

タランチュラ

【終売品】タランチュラストロベリー 35度 750ml (レッド)

タランチュラ

実際に、「タランチュラ・アズール」でテコニックを作ってみました。UVライトで光ります。

動画だとこんな感じ。 pic.twitter.com/AlInVOXoTq
— Joker (@JokerLunatic) September 20, 2019

なお、トニックウォーターを使ったカクテルをUVライトで光らせたい場合、種類によって光る光らないがあることに気をつけましょう。国内で手に入りやすいものであれば、「カナダドライ」「シュウェップス」がよく光ります。

コカ・コーラカナダドライトニックウォーター炭酸水 500mlPET×24本

カナダドライ(CANADA DRY)

シュウェップス　トニックウォーター　瓶 250ML × 24本

Schweppes(シュウェップス)

パロマ／パローマ

テキーラを30ml、グレープフルーツジュースを30ml、トニックウォーターを適量で作るのが「パロマ」というカクテル。

はい、何度もご紹介しているのでどっかで見たことあるなーというレシピですが、例によってスプモーニのベースをテキーラにしたカクテルですね。それだけ、スプモーニのレシピの汎用性が高いということでもあります。

割合はお好みで調節してOK。「パローマ」と呼ばれる事もあります。家で飲む場合、テコニックにして飲んでみて、なんか今ひとつ口に合わない・・・みたいな時に、グレープフルーツジュースを足してやる、みたいな飲み方もアリ。もちろんお行儀は悪いんですけどね。

実際、若い頃の余興でテキーラを用意した時に余したものを消費する際に、テコニックにしたりパロマにしたことを思い出します。

テキーラ・サンライズ

テキーラを1/3、オレンジジュースを2/3ほど入れて軽く混ぜ、グレナデンシロップを2tspほど静かに注いでやって、底に沈めてやれば「テキーラ・サンライズ」の完成です。

モナングレナデン　シロップ 700ML 1本

MONIN(モナン)

要するにテキーラのオレンジジュース割なんですが、オレンジを朝焼け、沈んだグレナデンシロップを太陽に見立てて「サンライズ」としている、ちょっと小洒落たカクテルです。ローリングストーンズのミック・ジャガーが大層気に入ったことで有名になった経緯があるので、ロック・ミュージックが好きな人は色々逸話を聞いているかもしれませんね。

もちろん、グレナデンシロップがなければなしでもOK。その場合は「シャンギロンゴ」というカクテルになるそうです。

スクリュードライバーのバリエーションカクテルのようなものなので、アルコール感を感じにくいため、飲み過ぎにはご用心を。

・・・と、テキーラのウンチクのせいで随分長くなってしまいました。今回はこの辺で。

冒頭茶番、工業用アルコールを飲まされそうになったことは過去に・・・（笑）