初出:2019/10/08 Vol.349 【カクテル連載】シャンパンで作るカクテル
改稿:2022/01/01
本日は、シャンパンを使ったカクテルの話です。
結婚式とか夜のお店のイメージが強いんだけど、そんなカクテルあるんだね。
はっはっは。シャンパンはコルクを発射するのが楽しいな! それ!(パァン!)
痛ったぁあああ! POKA、また魔改造しただろう! シャンパンコルクの威力じゃないぞコレ!
シャンパンを開けるといえば、刃物の背とかで内圧を利用して瓶の首ごと飛ばす「サーベラージュ」なんていうのもありますね。
!!(何かを思いついた顔)
いかん、アレは何か悪巧みをしてる時の顔だ・・・(パァン!!)ギャーーーーー!
はっはっは! さあどんどん高出力にするぞ!
※シャンパンを開ける時は慎重に。賑やかしはおもちゃのクラッカーにしましょう。
シャンパンを使ったカクテル
どうも。Jokerです。カクテル連載、第31回をお送りします。今回はシャンパン、より正確にはスパークリングワインを使ったカクテルをテーマにお送りしようと思います。
シャンパンといえばお祝い事。結婚式などで飲む機会もあるお酒だと思いますが、過去にいくつか紹介した通り、シャンパンを使うカクテルもあります。
とはいえ正しく「シャンパン」と称されるものは結構なお値段がするので、いきなりカクテルにしちゃうよりかは、まずはそのまま飲んでみるのが個人的にはオススメです。
シャンパンとスパークリングワインの違い
そもそもシャンパンとスパークリングワインの違いとはなんなのでしょうか。
この辺、有名な話ではあるのですが「スパークリングワイン」は発泡性のワイン全般のことを指し、そしてシャンパンは「スパークリングワインの中でもフランスのシャンパーニュ地方で規定通りに作られるワイン」のことを指します。
つまり細かく決まりがあって、それをクリアしないとシャンパンを名乗れないようになってるわけですね。
シャンパンの例
スパークリングワインの例
別にお酒に限った話でもないですが、歴史と伝統と品質の観点から、こういったブランド保護がされることは少なくありません。
スパークリングワインが大きなくくり
日本では慣用的にシャンパン以外のものもシャンパンと呼ぶ傾向にありますが、実際にはスパークリングワインという大きな括りがあって、その中にシャンパンがある、という感じでふんわり覚えておくと良い気がします。
まあ、度々言ってる通り、飲んで美味しく、そしてみんなが楽しければ細かいことはどうでもいいと思いますけどね。ちょっとした小話にする程度ならともかく、イチイチこういうので「それはシャンパンではなくてスパークリングワインだぞ」なんていうのも興ざめですし。
さて、前置きはこの辺にして、シャンパンで作るカクテルをご紹介していきましょう。そのまま飲むのはちょっとアルコールがキツいとか、味わいが今ひとつ苦手な時にカクテルにしてやる、なんていうのが良い感じです。
ミモザ
シャンパンで作る「この世でも最も贅沢なオレンジジュース」とも言われるカクテルが「ミモザ」です。
標準レシピはシャンパンとオレンジジュースを半々。この比率はお好みで調整してOKだと思います。シャンパンの炭酸が抜けてしまうので、オレンジジュースの後でシャンパンを注ぎましょう。
氷を使っても良し
ちなみに、シャンパングラスを使わず、タンブラーに氷を入れて作ると「バックス・フィズ」という名前になります。
飲みやすいカクテルなので、お酒に強い人はそのまま、あまり得意でない人はこのミモザにして分け合う、なんていうのもありでしょう。
お好みでパッションフルーツのシロップを少々垂らしても美味しい気がします。誰か実際に試してみてください(笑)。
ベリーニ
桃とスパークリングワインで作るカクテルが「ベリーニ」です。
本来のレシピであれば、白桃のピューレを10mlにグレナデンシロップ1tsp、そしてスパークリングワイン適量で作るのですが・・・面倒な場合はピーチネクターを代わりに使ったなんちゃってベリーニでも良いと思います。
なお、探してみたところ、冷凍の桃ピューレとか売ってるみたいなので、その辺を試しても良いかと。
名前の由来
ベリーニは綺麗なピンク色をしたカクテルで、由来はイタリアの画家「ジョヴァンニ・ベリーニ」の展覧会で作られたのがきっかけで、という話だそうで。
イタリア生まれなのでレシピの時点で「シャンパン」ではなく「スプマンテ(イタリアのスパークリングワインの名称)」になっています。
なお、白桃のピューレやジュースではなく「クレーム・ド・ペシェ」などのピーチリキュールを使った「ピーチ・ロワイヤル」なんていうカクテルもあります。この場合の分量の目安は、ピーチリキュール1/3に対してスパークリングワイン2/3です。
キール・ロワイヤル
クレーム・ド・カシスを1/5、シャンパン4/5で作られるのが「キール・ロワイヤル」です。シャンパンがちょっと辛口すぎる、なんていう時にカシスの甘みが加えることで、大変に飲みやすくなります。
この「ロワイヤル」という名称は、先ほどの「ピーチ・ロワイヤル」がそうであるように、シャンパンとリキュールの組み合わせでよく見られるものです。味の想像もしやすいと思うので、覚えておくとカクテルメニューを見る時に役立つかもしれません。
もっとも、フランボワーズというキイチゴのリキュールを使った場合「キール・インペリアル」になったりするので、あくまでそういう場合が多い、というだけの話ですが・・・
他にも色々とあるので、好評だったら続くかも?
著者紹介
アリエナイ理科ポータル管理人にしてメルマガ編集、配信担当。
薬理凶室の裏方にいる四ツ目の悪魔。
https://twitter.com/JokerLunatic
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スーズとシャンパンを合わせると「エチュード」というカクテルになります
割材に使うジュース類ですが、同じ100%ジュースにも種類があります
白桃ピューレは別のものと組み合わせてジュースにしても美味しいかも
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