初出:2019/04/23 Vol.325 おうちでお手軽!個人的おすすめカクテル:梅酒編2
ビールにウーロン茶にジンジャーエールに・・・これは、カシスとピーチのリキュール? 何? ドリンクビンゴ?
いやいやいや、全部混ぜたら惨劇ですが、梅酒のカクテル用の材料ですよ。リキュールは今回ウーロン茶割の材料ですね。
ええ・・・それ美味しいの?
いやそれが、これで意外と梅酒も含めてリキュールのウーロン茶割はフレーバーティーみたいで美味しいんですよ。割と女子人気も高いです。
ふーん・・・まあ、ところによってはウーロン茶も紅茶よろしく砂糖を入れて飲んだりするし、そんなに不思議ではないのかな。
物は試しで実際に作って飲んでみましたが、梅酒が主体でもウーロン茶が主体でもそれぞれ美味しかったです。
続・梅酒の話
どうも。Jokerです。家で飲むのに手頃なお酒の話、第七回をお送りします。前回の梅酒の話が思いのほか好評だったので、今回も引き続き、梅酒についての話をしていこうかと思います。
梅酒を使ったカクテルは、実はまだまだあるのです。また今回は、自家製梅酒の漬け方の話なんかもしていきます。
梅酒の漬け方
梅酒の仕込み時期は、青梅が流通する5月中旬から6月になります。時期を外すと入手できないので気を付けましょう。
ネット販売などでは、4月頃から予約販売をしているところもある模様。では、漬け方をご紹介していきます。
梅酒の材料
まずは材料から。
青梅 1kg程度
時期になるとスーパーとかで売ってるので買ってきましょう。普通に南高梅であればあく抜き不要ですが、自分で梅の木から収穫したようなものの場合、数時間水に漬けてあく抜きをしてやると良い場合があるそうです。
氷砂糖 500g〜800g
砂糖の分量は、梅の重さに対して50%〜80%ほどが目安です。
お好みで良いですが、砂糖を入れるのは梅からエキスを抽出しやすくするためというのと、保存性の問題があります。具体的に言うとカビやすくなるので、砂糖を少なめにする時は気を付けた方が良いです。
ホワイトリカー 1.8リットル
果実酒用として売られているものであればOKです。一般的な35度のものを選べば良いでしょう。
保存瓶を消毒する
後は、果実酒用の保存瓶です。3〜4リットルのものを選びましょう。
また、この瓶は利用時にしっかり消毒しないと、やはりカビの原因になります。消毒は一般的には熱湯を回しかける事で行われます。フタも忘れずに。
また、焼酎を少量入れて容器を振って馴染ませて捨てる、アルコール消毒を行う方法もあります。
消毒した瓶やフタ、道具類は良く乾かしてから使いましょう。
梅の処理
青梅はよく水洗いし、傷んでいるものがあれば取り除きましょう。洗い終わったらキッチンペーパーなどでよく水分を取り、乾かします。
ほどよく乾燥したところで、竹串などを使って梅のヘタを取ります。ちなみに、すぐに漬けられない場合は、ヘタまで取った状態で冷凍保存しておくと良いそうです。一度冷凍した場合、水に漬けると傷んでしまうので、冷凍したら水には漬けない事。
梅の組織が冷凍によって破壊されるので、エキスを抽出しやすくするために冷凍する事もあるとか。ぶっちゃけお好みで良いと思います。
漬け込む
後は、梅と氷砂糖が層になるように、交互に瓶の中に敷き詰めていって、ホワイトリカーを注げば完了です。冷暗所・・・押し入れの中なんかに突っ込んで保存しておきましょう。
氷砂糖が溶けるまで、容器を少し動かしてやると良いです。三ヶ月ほど漬け込んだ後から飲めるようになりますが、熟成した方が美味しい。
なお、基本の漬け方は以上になりますが、同じような手順で他の果実酒も作れますし、また、ホワイトリカーでなくウォッカやブランデーなどでも作る事は可能です。
・・・と、梅酒の漬け方だけで随分幅を取ってしまったので、ここらで美味しい梅酒カクテルの続きをご紹介しましょう。
続・梅酒カクテル
梅酒ビア
梅酒をビールで割ったカクテルが「梅酒ビア」です。ビールの苦みが梅酒によって緩和されるので、ビールの苦みが得意でない方にも飲みやすいカクテルとなります。
割合は、梅酒1に対してビールが2程度。例によってこれは市販の梅酒を基準としているので、自家製の場合はもう少しビールの割合が多い方が良いと思います。
市販の場合、使う梅酒はさらりとしたタイプよりもコクがあるタイプの方が向いているでしょう。
梅酒ウーロン
思わず「えっ」と思ってしまうかもしれない組み合わせですが、梅酒のウーロン茶割、「梅酒ウーロン」というカクテルがあります。
梅酒を主体とする場合は、梅酒2に対してウーロン茶1、ウーロン茶を主体とする場合は、梅酒1に対してウーロン茶2〜3といった感じです。
これについては、調べてみても複数のレシピが出てくるので、自家製梅酒を引っ張り出して来て実際に飲み比べてみました。
梅酒を主体にする方は、梅酒の強い甘みをウーロン茶がほどよく薄めてくれ、また、ウーロン茶の苦みも感じず、サッパリと味わえる感じです。
一方で、ウーロン茶を主体にした場合は、梅酒がシロップ代わりになるような感じです。ウーロン茶の苦みは残りつつも、梅酒の風味が加わってこれはこれで美味しい。梅の風味のフレーバーティーといった風情で、グビグビと飲める感じです。
なお、ウーロン茶主体の組み合わせの場合、ホットにしても美味しいらしい。寒い時期に試してみたいですね。
また、この梅酒ウーロンの元ネタは、もちろん有名なカクテル「カシスウーロン」です。こちらはカシスリキュール、クレーム・ド・カシス1に対してウーロン茶3で作るカクテルですね。カシスといえばカシスオレンジ・・・「カシオレ」が有名ですが、ウーロンの方もさっぱり頂けるので女性人気が高いカクテルです。
ちなみにクレーム・ド・ペシェのようなピーチリキュールとウーロン茶の組み合わせだと「レゲエパンチ」というカクテルになります。意外に、ウーロン茶とリキュールの組み合わせは多いのです。
梅酒ジンジャー
最後に紹介するのが「梅酒ジンジャー」です。梅酒のジンジャーエール割になります。梅酒版ジンジャーハイボールと言っても良い。
比率は梅酒1に対してジンジャーエールが2〜3程度です。このまま飲んでも美味しいのですが、梅酒ジンジャーの場合は隠し味にすりおろしショウガを少々入れるとピリっとした風味が利いてより美味しくなります。
ジンジャーハイボールよりは甘く、度数も低いので飲みやすいお酒。ショウガは入れすぎると辛くなるので注意しましょう。また、この場合、面倒でもおろし立てのショウガを使った方が良いです。チューブのショウガを使うのはやめておきましょう。
最後に
さて、そんな訳で、梅酒のカクテル、続きでした。他にも梅酒を使ったカクテルはありますが・・・次回どうするかは気分次第ということで。まだまだ紹介してないお手軽カクテルは山のようにありますし。
ちなみに、前回、今回の梅酒カクテルを見ていればおわかりかと思いますが、有名なカクテルのベースを変えて・・・といったものが少なからずカクテルにはあるので、よほどアレな組み合わせでなければ、案外思いつきでも美味しく飲めたりします。
世の中トライ&エラーは大事なので、チャレンジしてみるのも大事な事。もちろん、組み合わせによっては「これはエラーの方」としか表現できないものが爆誕したりしますが・・・まあ、ご愛敬ということで(笑)
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ビアカクテルの話
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