初出:2019/05/07 Vol.327 おうちでお手軽!個人的おすすめカクテル:ハイボール編
本日はウイスキーの炭酸割、ハイボールの話です。
例によって例のごとく、ウイスキーのボトルが山ほどあるけど・・・あれ、何してんの?
いや、ビールもそうなんですが、ハイボールには揚げ物がバッチリ合うので・・・(じゅわぁぁぁ)
・・・目の前で見ると食べたくなってくるな。ハイカロリーだけど、まあたまにはいいか。
どんどん追加で揚げますよー。揚げ物は暑いんですが、その後飲むハイボールがまた良いものでして。
酔っ払って油ひっくり返すなよー
流石に危ないんで今日はまだ素面ですよ・・・あっつ、油はねた・・・あつっ
ウイスキーと炭酸・ハイボール
どうも。Jokerです。家で飲むのに手頃なお酒の話、第九回をお送りします。今回のテーマは「ハイボール」。そう、暑くなってくると美味しい、ウイスキーの炭酸割です。
最初はウイスキーのカクテルの一つとしてハイボールを紹介しようかと思ったのですが、バリエーションやベースになるウイスキーまで含めて考えると話が長くなりそうだったので、とりあえず今回はハイボール編ということにしました。
美味しいハイボールの入れ方
一口にハイボールといっても、どのウイスキーを使うのか、バリエーションにするならどうするのか、と色々とあるわけですが、まずは基本の、美味しい入れ方をご紹介しましょう。
といっても、それほど変わった事をする訳ではありません。
グラスに氷を入れてよく冷やす
放置して冷やすのではなく、マドラーや長柄のスプーンでステア(くるくる混ぜて)して冷やしてやる感じです。
溶けた水は捨てましょう。グラスが十分に冷えているなら不要ですが、ご家庭で冷やすと以前も触れた通り冷蔵庫の匂いが付いてしまう事もあるので、氷で冷やした方が良いです。
氷に霜が浮いているような場合は、少し水を入れて霜を取りつつグラスごと冷やして水を捨てても良し。また、カットしたレモンやライムを入れるならこの時点で絞り入れておきましょう。
ウイスキーを注ぐ
ウイスキーを適量注ぎます。冷えていない場合は、ここでステアしてウイスキーを冷やしましょう。事前に冷蔵庫にボトルごとウイスキーを入れてよく冷やしておいた方が美味しいです。
炭酸水をゆっくり注ぐ
なるべく炭酸が抜けないように、炭酸水はゆっくりと注ぎましょう。
最後の仕上げにそっと一回しするか、底から縦に氷を浮かすように軽く混ぜてやる程度で十分です。あんまりぐるぐる回すとせっかくの炭酸が飛びます。また、あんまり混ぜない関係上、炭酸水だけは冷蔵庫で必ず冷やしておきましょう。
前に焼酎ハイボールの時に説明したのと同じような感じですね。要するに「良く冷やしておく」「炭酸を飛ばさない」のが大事です。なお、レモンやライムを先入れするのは、後入れにするとウイスキーの風味を飛ばしてしまうから、というのが理由になります。
比率に関しては、だいたいウイスキー1に対して、炭酸水が3-4といったところです。ウイスキーの個性を楽しみたい場合は、ウイスキーを多めに。あまりお酒に強くない場合は、炭酸水多めに、と、この辺は好みで調整しましょう。
まあ、家で飲むんだからもっと簡単に、グラスに氷、ウイスキー入れる、炭酸水入れて、混ぜてはい終わり! でもいいんですけどね。酔っ払ってくると雑になりますし(笑)
でも、家で飲むにしても、最初の一杯くらいはルール通りに作った方が美味しく飲めます。どうせなら美味しい方がいいしね。
ハイボールに使うウイスキー
ハイボールに使うウイスキーは何が良いか。これについては、どういうウイスキーを使っても、それぞれ違った美味しさがあります。
なので、好みでいいよ、で終わらせてしまっても良いのですが(笑)、大きく分けると二系統になるかな、と個人的に思う次第です。
すなわち、「居酒屋で出てくるハイボール」と「バーで出てくるハイボール」です。率直に言えば、美味しさだけならバーで出てくるハイボールの方が美味しいです。しかし、居酒屋ハイボールが悪いかというと、これはまたそんな事はない。
居酒屋ハイボールのいいところは、食事と楽しむ酒である、ということです。オシャレに美味しくバーで嗜むのも良いですが、夏場の暑い時期、強炭酸のハイボールのジョッキ片手に揚げ物を囓るのも、実に良い。
揚げたてのポテトフライとか、唐揚げなんかも良いもんですが、こう、じゅわあああっと肉汁があふれるメンチカツあたりを囓って、ハイボールで流し込むのとか、控えめに言っても最高です。
居酒屋ハイボールに使われるウイスキー
・・・さておき。まずは居酒屋ハイボールに使われているウイスキーについて。
ハイボールを売りにしてるお店だと、どのウイスキーを使ってるか明記してるところも多く、おおむね、サントリー角瓶を使った「角ハイボール」、トリスの「トリスハイボール」、後はブラックニッカや、最近だとジムビームを使った「ジムビームハイボール」もありますね。
家で作る場合も、この辺を使うとコスパが良い感じ。個人的には、この辺から選ぶのであれば「角ハイボール」が好みです。
バーで出てくるハイボールの場合は?
一方で、バーで出てくるハイボールにはどんなのが使われているか、というと、鉄板がスコッチウイスキーの「デュワーズ」です。変なクセがなく、スムースな味わいが特徴で、ホワイトラベルであれば、居酒屋ハイボールに使われているウイスキーに比べてメチャメチャ高いという事もありません。
・・・その割にバーと居酒屋じゃお値段結構違わない? というのは、一杯を作るための手間のかけ方が違うからだったりします。まあこの辺は、バー独自のこだわりなんかもあるので、一概には言えません。
また、この他に、ちょっと主張のあるウイスキーを使ったハイボールであれば、スコッチのシングルモルト「ラフロイグ」あたりを使ったものが出てくる事もあります。独特のピート(泥炭)香を持っているので好き嫌いははっきり分かれますが、ハイボールにすると飲みやすくなるので、シングルモルトにハマるきっかけになる場合もあるとか。
このほか、白州などのジャパニーズウイスキーを使ったハイボールとか、割り材を炭酸水からジンジャーエールやコーラに変えるならジャックダニエルがとか、まだまだ色々とあるのですが・・・
ハイボールに限定したのにやたら長くなってしまったので、この辺で切り上げます。反響次第で、ハイボールのバリエーションや、ウイスキーを使ったカクテルの話なんかをしてもいいですね。
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