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【機械王の休日】災害時に電気が止まっても安心!便利な発電機!

機械工作と科学装置
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初出:2018/09/11 Vol.293 機械王の休日:災害時に便利な発電機
改稿:2024/08/30

POKA
POKA

(ドゥルン・・・ドゥルルルルルルルル・・・)

Joker
Joker

POKA先生、ニッコニコですが、何してるんですか?

POKA
POKA

はっはっは。いや何、ちょっと発電機の調子を確かめていたのだ! 今日は屋外での実験をするが、こやつも長年使っているのでな。

Joker
Joker

あー、外でBBQやるとか、ターボ七輪で使うブロワーを動かすのとかで使ってましたね、その発電機。

POKA
POKA

うむ。こういった発電機の類はいくつか種類があるが、車に積んでおくと何かと役立つのだ。実際、最近ではソロキャンプだったり、車中泊だったりの電源として使う人もちらほらいるようだしな。

Joker
Joker

ああ、確かにそういう動画とか見たことありますね・・・あれ、そういえば今日はくられ先生はどこに?

POKA
POKA

いや、今回は誓って手出しをしてないんだが、燃料のガソリンを運んでいる時に、たまたまその辺に転がっていたフリップフロップにつまづいてだな・・・

くられ
FireFox

(・・・・・・ちーん)

Joker
Joker

うわあ、真っ黒焦げですね・・・

機械王の休日、第12回をお届けします。今回は、先日の北海道大停電も踏まえ、災害で電気が止まってしまった時に役立つ発電機についてです。もちろん災害時以外でも、野外でイロイロやる時にも便利であります。

あると便利な発電機

災害時や停電時にあると大変便利なのが発電機です。

とはいえ、一言に発電機と言っても、様々な製品があり、どれを選んだら良いか迷います。

今回はその辺について触れていきますが、用途によって随分変わってくるので、適切な発電機を選択しましょう。

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発電機に使う燃料の種類

まずは使う燃料の種類から。

燃料としてはガソリン、ディーゼル、カセットガスの三種類が一般的です。どれも長所、短所があります。

ガソリン

発電機の燃料としてはもっとも一般的で、ガソリンスタンドで安価に購入できます。ただし、保管には専用のガソリン缶が必要で、ポリタンクなどは使えません。

また、劣化が比較的早く、数年間備蓄しておくのは不可能だと考えた方が良いでしょう。

ガソリンエンジンは数百Wの出力から、3kWくらいまでが一般的です。小出力の製品は軽量化と静音化が図られており、お手軽に使えます。

キャンプなどでAC100Vが使いたいケースなど、気軽な普段使いにはもってこいでしょう。

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ただし、ガソリン式の発電機は、半年以上放置するとキャブレターと呼ばれる部品が詰まり、動かなくなる事が多いです。

そうなってしまうと、分解してパーツクリーナーによる洗浄が必要になるため、要注意です。

加えて、ガソリン発電機には4サイクルと2サイクルの製品があります。4サイクルの製品が一般的ですが、1万円を切るような激安品は2サイクルが多いです。

2サイクル品だと、電圧の変動が大きく、音がうるさい上に排気ガスも有毒なので、値段のみで選ぶのはやめておいた方が良いでしょう。

ちなみにガソリン式の発電機の実物はこんな感じです。10年くらい前に購入して使い続けております。

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ディーゼル

続いてはディーゼル式の発電機です。ディーゼル燃料はガソリン同様、自動車用燃料としてガソリンスタンドで購入できます。

ガソリンは揮発性が高く、引火点が低いので大変危険なのですが、ディーゼル燃料はそれに比べると、簡単には火が付かず、油に近い性質をしているため、より安全な燃料だと言えます。

このため、ポリタンクなどでの保管も認められており、また劣化も少ないため、備蓄に向いています。

エンジンの出力は1kW以上のものが一般的で、小出力には向いていません。また、エンジン自体が頑丈で重たいので、頻繁に持ち運ぶのではなく、数週間にわたる長時間駆動に向いています。

利点としては、長期間保管しておいても、基本的にエンジンが一発で始動できる点が挙げられるでしょうか。その反面、先ほど述べたとおり重たいのと、騒音が大きいという欠点があります。

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カセットガス

カセットガスタイプの発電機は、2010年頃に出てきて、当時は十数万円から20万円したものが、現在は値段もこなれてきて、お求めやすい価格になっています。

カセットガスを使う物は1000W(もしくは1kVA表記)程度のものがオススメで、1500W以上を継続的に使用する場合はガソリン一択ですが、2、3時間の1000W以下の利用であれば、騒音も少ないガセットガスタイプの発電機は魅力的です。

特にメンテナンスが基本的に不要という点は、長期保存されることが多い発電機には魅力的。

ガソリン式はなんだかんだで半年に1回くらいは動かしてキャブがつまらないようにするか、徹底分解洗浄しなければ長期保管が難しく、いざというときに動かないというデメリットがあります。

カセットガスタイプは、燃費は悪いものの、キャンプやBBQなどの場でも活躍することが多く、持ち運びも楽なものが多いので、ガソリン発電まではちょっと・・・という人も手に入れておいても損はないかもしれません。

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メジャーなカセットガス発電機の寸評

せっかくなので、いくつか製品をピックアップして紹介しておきましょう。

かつては十数万円していたが、現在は値段は落ち着いて10万円以下、場合によっては7、8万円台で手に入ることもある「ホンダ エネポ EU9iGB」。

カセットガス発電機の草分け的存在で目新しさはないが、車のメーカーとしては知らぬ人はいないホンダの開発だけあって信頼性はとても高くインバーターも高性能、サポートもしっかりしている。

古くから農業工具やポンプを作っているKOSHINのカセットガス発電機。正弦波インバーターもちゃんとしておりパソコンなどを繋いでも大丈夫。

後発商品だけあってエコ運転などの機能も多く、ホンダのエネポの半額程度で買える点もメリットが大きい。

ヤマハの無骨すぎるガソリン式発電機と見まごうばかりの見た目、22kgというまぁまぁな重量で、値段も10万円を下回ることはあまりない機種。

しかし使われているエンジンが専用のため、騒音がかなり抑えられている(らしい)、またさいだい1800W というガソリン発電と同クラスのハイパワー対応。実働は見たことが無いのでなんともだが、信頼あるメーカーなので、それなりの製品と考えられる。

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出力と電気容量

さて、ここまでは燃料別に見ていきましたが、それ以外の点もチェックしましょう。発電機の電気容量は燃費や騒音、機械重量に繋がってきます。

電気容量が増えるほど重たくなり、1000W程度なら片手持ちができるタイプもありますが、1500Wを越えたあたりで片手持ちが難しくなり、また騒音も大きくなります。

この点を踏まえ、欲しい出力に合わせて発電機を選ぶべきでしょう。電子レンジなどのアンペアが必要な機器を使う場合でなければ、出力は低めで充分。片手持ちができる程度のものを選ぶのが良いと思います。

あと、当然ですが、燃料を燃焼させる発電機は屋内で絶対に使わないこと! 排気ガスで一酸化炭素中毒を起こしかねないので、くれぐれも気を付けましょう。

また、だからといって、マンションなどの場合ベランダで動かすと騒音問題などになる可能性もちゃんと考えておくべきです。それも踏まえた上で、自分の環境にあった発電機・ポータブル電源を選びましょう。

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バッテリー+インバーター

発電機を使うのではなく、バッテリーとインバーターを組み合わせて、AC100Vを使う方法もあります。

数kWといった大出力は出せませんが、スマートフォンの充電やパソコンの電源、LED照明など、パワーをあまり必要とせず、静音性が必要な場合には大変便利です。

エンジン式はどうしても排気ガスが出ますが、バッテリーとインバーターはその問題点がないため、室内でも問題なく利用できます。

災害時の停電にはとても役立つはずです。ただし当然ですが、バッテリーはちゃんと充電しておきましょう。もちろん、何度も充電して使えます。

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出力波形

発電機にせよバッテリー+インバーターにせよ出力波形を気にしなければならないことがあります。

家電では殆どの場合問題ありませんが、パソコンや医療機器など電源品質が求められる場合はサイン波インバーター搭載型が良いでしょう。

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発電機のまとめ

4サイクルガソリン発電機

東日本向け

西日本向け

最も一般的。安価。殆どの需要に対応。キャブレター詰まりの問題あり。周波数帯に注意。

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カセットガス発電機

カセットガスが高価。発電機も高価。燃料が何処でも買える。排ガスが比較的クリーン。メンテナンスが少ない。ここ十年ほどでだいぶ安くなった。詳細は本文を参照。

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ディーゼル発電機

長時間安定した電力が欲しい。使用頻度が高く燃料を安く抑えたい。燃料を多めに備蓄したい。

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サイン波インバーター搭載機

高価。精密な電子機器でも安心。パソコンなどを動かしたい。

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追記:2024年現在のポータブル電源

冒頭の茶番でも触れたことですが、近頃はソロキャンプ人気もあって、使いやすいサイン波インバーター搭載のポータブル電源が、容量ごとに価格帯を分けられて比較的入手しやすくなりました。

売り文句に「正弦波」なんて書いてあるものですね。良い時代になったものです。ということで、ここでは編集側の独断と偏見でお手頃なものを並べておきます。

容量ごとに2万円程度から10万円超まである感じです。上を見ると更に高いのもあります。

実際の使用感なんかは、ソロキャンプやってるYouTuberさん達が山ほどレビュー動画を公開しているようなので、それらも参考になるんじゃないでしょうか。

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256Wh

515Wh

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708Wh

1070Wh

2048Wh

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