初出:2019/04/02 Vol.322 機械王の休日:足尾銅山探検記
改稿:2021/10/09
廃墟を探検ですか、POKA先生。それは楽しそうですね。
うむ。鉱石を探しに行くのも良いが、探検も良いものだ。今回は足尾銅山に行ってきたぞ。
足尾銅山というと、あの鉱毒事件で有名な・・・
今でも鉱山施設は残っているし、廃石の山の中には低品質ながら銅鉱石もあったな。
では、ちょっとお写真をいくつか記事用に拝借・・・おわぁっ
どうかしたのかね?
こ、これ、なんか白い人影が映り込んでませんか? まさかの心霊写真?
きっとどこにでもいるヘルドクターだろう! 気にするな!
今回は同行してないんだけど・・・
※フィクションです。そんな写真はありません(笑)
機械王の休日・第41回:足尾銅山探検記
機械王の休日、第41回をお送りします。鉱石採掘などで、普段からあっちこっちを飛び回っているPOKA先生ですが、今回はその探検の記録をお届けします。
場所は栃木県の足尾。そう、あの足尾銅山の跡地が今回の舞台です。
廃墟マニアにオススメ:足尾銅山
栃木県は足尾にある、かつて栄えた「足尾銅山」。
鉱毒事件はあまりにも有名ですね。現在は足尾銅山跡として、国の史跡に指定されています。
閉山したのは1973年の事ですが、今もなお、鉱山施設は多々残されており、廃墟マニアにはたまらない場所となっています。
今回はその足尾銅山まで、ちょっと探検に行ってきました。
煙突
現在は稼働していないようですが、工場廃墟群の奥には煙突があります。
この煙突そのものがある場所は私有地なので、近づく事は難しいのですが、見るだけならば、川の対岸から見られます。
よく観察すると、煙突の横に大きなタンクなども残されていました。
電柱と碍子(がいし)
古びた電柱と碍子がありました。
碍子(がいし)とは、電線とそれを支えるものの間を絶縁するための器具です。木製の電柱は朽ちてしまっているようですが、碍子はレトロなものの原形を留めています。
鳥居
荒廃した神社の鳥居。
日中だからまだマシなものの、夜間であればかなりホラーな感じになるでしょう。周辺は住宅地だったようですが、もはや自然に帰りつつあります。
風呂場跡
共同の風呂とおぼしき構造物が残されていました。
周囲にタイルなどが残っているため、かろうじて風呂場だとわかりますが、天井や壁などはほとんど消え去っています。こちらもなかなかホラーですね。
案内看板
閉山後は観光地になったため、案内看板が各所にあります。
これはそのうちのひとつ。当時の様子を伺い知ることができます。案内によれば、閉山直後は477人が居住していたものの、およそ半年ほどで無人になったそうです。
ここで言われている「鉱山神社」が、先ほどの鳥居でしょうか。
廃石の山「ズリ」
足尾には、鉱山から出てきた廃石の山、いわゆる「ズリ」と呼ばれるものが至る所にあります。
宅地の造成にも使われていたようです。このように低品位の銅鉱石がいくらでも落ちています。往時が偲ばれますね。
廃墟探訪はロマンだぞ、諸君!
著者紹介
機械工作、テスラコイル、科学装置、探検など油くさい事から宝探しまで色々やっています。構築・錬成、何でも作ります。https://twitter.com/poka_kikaiou
POKA先生の連載「機械王の休日」はこちら
薬理凶室のパワー担当「POKA」。人は彼を「機械王」と呼ぶ。「アリエナイ科学メルマ」でPOKA先生が連載中の「機械王の休日」の記事一覧です。日頃から機械装置を開発しているPOKA先生が見つけたちょっとしたTipsまとめであります。
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