初出:2020/06/30 Vol.387 フルーツとワインで自家製サングリアを楽しむ
おーい、季節のフルーツを用意しといて欲しいって言ってたけど、こんな感じでOK?
おお、バッチリです、先生。今回はフルーツとワインを合わせたサングリアを紹介しようと思いまして。
あれ、ワインくらいの度数だと酒税法の関係で、梅酒みたいに漬け込むのはアウトじゃなかったっけ?
まったく邪魔くさいことにその通りなんですが、食べる直前にカットフルーツにワインやシロップなんかを入れて作ってもそれはそれで美味しいんですよ。
まあ、そういう形式であれば、入れるのをサイダーにすればお酒飲めない自分でもいけるから良いか。
はっはっは。ちょっとしたパーティーには良い感じかもしれんな。どうせなら、液体窒素を使ってフルーツを凍らせてみたり、アイスクリームを作って一緒に味わうのも良いかもしれん。
おお、POKA先生、またでっかいデュワー瓶持ってきましたね・・・
何、ちょいと液体窒素を使った「遊び」を先ほど仕込んできてだな・・・そろそろである!
※どういう遊びかはご想像にお任せします。液体窒素は密閉しちゃいけないよ!
フルーツと一緒にワインを楽しむ「サングリア」
どうも。Jokerです。今回は、暑い季節に冷やして飲むと美味しい、フルーツとワインを使った「サングリア」についてご紹介しようと思います。
もっとも、日本の場合、酒税法の関係で本来の作り方をした自家製のサングリアはアウトになってしまいます。
故に、お店で提供されるサングリアも、酒造メーカーが作っている既製品だったり、そういった既製品やワインをベースにその場でカットフルーツなどを投入したものになっています。
なので、ご家庭で作る場合は、あくまで「なんちゃって」になってしまうのですが・・・それでも、ワインと果物の組み合わせはとても相性が良く、やり方によってはワインが苦手だという人でも美味しくいただけたりします。
というわけで、ご紹介していきましょう。
本来の「サングリア」の作り方
もともとのサングリアは、スペインやポルトガルでよく飲まれているもので、赤ワインに切った果物を漬け、風味付けにスパイスやブランデー、ラムなどを加え、甘みを足したい場合には砂糖や蜂蜜、オレンジジュースなどを追加して一晩寝かせたものになります。
飲む時はよく冷やしたり、氷を入れたり、水や炭酸水で割って飲むこともあり、また、赤ではなく白ワインを使った「サングリア・ブランカ」もあります。
つまり、一口にサングリアといっても、好みに合わせて好きなように組み合わせられる、そういう飲み物だということですね。
もちろん、ある程度の定番はあるわけですが、赤でも白でも、柑橘類との組み合わせは外さないように思います。
日本で作る時の注意点
そして、最初にちょっと触れましたが、このサングリア、「一晩漬け込む」というのが日本だと面倒なことに酒税法に引っかかります。
この辺非常に鬱陶しいんですが、アルコール度数が20%以上のもので、そしてアルコール発酵しないものでないと漬け込んで作っちゃダメなのです。
梅酒がOKなのはこの辺の条件を満たしているからで、だから果実酒用のホワイトリカーなんかも度数は高めなわけです。
果物でも、規定でぶどう(やまぶどうも含む)がアウト判定されています。よく見るとホワイトリカーのパッケージにも大丈夫な果物しか載ってませんね。
それさえも、1962年の酒税法改正までは厳密には梅酒を漬けるのさえ違法だった訳ですが、流石に現実から乖離してるので法改正されて、それでも範囲を絞るためにゴチャゴチャと例外規定が設けられている訳で・・・
なので、日本のご家庭でサングリアを楽しむ時は、漬け込まず、飲む直前にフルーツを入れる形にしましょう。消費直前に混ぜる分にはOKなので。
ワインは「再利用」で十分
さておき、サングリアに使うワインの話ですが、これはあれこれ足して作るので、ぶっちゃけ安ワインでOK。
また種類も、赤でも白でもロゼでもスパークリングでも、それぞれ違った味わいになって美味しいので、これも好みでよし。
個人的には、中途半端な飲み残しワインや、買ったはいいが今ひとつ口に合わなかったワインを飲みやすくするためにサングリアにしてしまうことが多いです。料理酒として使うことも多いけど。
しょっちゅう言ってることですが、美味しく飲めればそれでいいんです。格好つけるより味が一番。その上でオシャレであればなおよし、ではあるんですけどね(笑)
果物は何が良いか?
サングリアに使う果物は、まず柑橘類・・・レモンやオレンジ、グレープフルーツなどは、先ほども触れた通り外さないと思います。
また、リンゴやベリー類(冷凍物もあり)を使っても良いですし、暑い季節であれば、トロピカルな感じになるパイナップルを使うとか、スイカをスプーンでくりぬいたのを入れても美味しいです。
この辺は完全に好みの世界なので、楽しみながら組み合わせを選ぶと良いかと思います。
個人的に好みなのは、元々赤ワインが好きなので、赤ワインベースで、レモンやオレンジを使ったものとかですね。元になるワインの味次第ですが、オレンジジュースを入れたり、炭酸水やサイダーで割っても爽やかでいい感じです。
作例としてはこんな感じ。
シンプルにオレンジを使い、ライムを絞って、今回はシロップ代わりと香り付けに、紅茶のリキュール「フォション」を少し使ってみました。
スパークリングワインで「大人のフルーツポンチ」
また、白ワインを使って、果物の方をメインにしたフルーツポンチ風サングリア・ブランカも良い感じです。この場合は辛口の白かスパークリングがオススメ。
この場合は、缶詰の果物も含めて、あれこれいろんな種類のものを用意して大きなガラスボウルに盛り、ワインとサイダーを入れる感じか、ないしは、小さめのカットフルーツ盛り合わせを用意して、それぞれ好きなものを大きめのグラスに取って、その場でお酒やサイダーを注いで作る感じでしょうか。
好きなものを取って作るスタイルであれば、お酒が飲めない人はノンアルコールのフルーツポンチにすれば良いですし、お酒にするしても度数の調整がしやすいと思います。アイスををフロートさせるのも間違いなく美味しいはず。
今年はなかなかみんなで集まるというのは難しいかもしれませんが、このサングリア・ブランカ式のフルーツポンチは、女子会でも、またノンアルコールも作れるのでホームパーティーにも、最後のデザートには向いているでしょう。
というところで、取り留めない感じですが今回はここまで。
著者紹介
アリエナイ理科ポータル管理人にしてメルマガ編集、配信担当。
薬理凶室の裏方にいる四ツ目の悪魔。
https://twitter.com/JokerLunatic
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