初出:2014/03/04 Vol.58 寄稿:睡眠の質と睡眠時無呼吸症候群
どうも。Joker@ポータル管理人です。メルマガも長々と続いているので、裏方の私もいくつか寄稿したことがあります。今回はその中から、睡眠の質についての話をご紹介しようかと思います。
「睡眠の質」は本当に大事
メルマガ本編で「食事・睡眠・運動」が健康の、ひいては美容の三本柱だとされてきたわけです。そのうちのひとつ、睡眠については、いかに睡眠時間を確保するか、睡眠の質を上げるか、という話もありました。健康な方であれば自己管理をしっかりすれば良いのでしょうが、睡眠障害が絡んでいると、いささかややこしい問題を招く事があります。
特に、寝ている間に呼吸が止まる、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を患っていると「眠れないなら医者から睡眠薬もらえばいいじゃん」では済みません。端的に言えば、SASの治療をせずに下手に睡眠薬を使うと、症状が悪化します。
というか、実際に悪化しました。坂を転がり落ちるように。私の場合。
閉塞性のSASは、睡眠時の筋弛緩によって、舌の付け根やその付近の組織が緩んで気道にフタをしてしまい、結果として呼吸ができなくなる病気です。そして、よく処方される睡眠薬には、たいてい筋弛緩作用があります。
きちんとSASの治療をしている場合は、睡眠薬を使用しても大丈夫です。今も使ってますしね、私自身。治療をしてない潜在的な患者さん、つまり、SASだと発覚する前の私のことですが・・・辛いですよ。睡眠時間が増えているはずなのに、全然寝た気がしないし、起き抜けから既に疲れ切っている状態です。いくら睡眠時間を増やしても、その睡眠の質が劣悪な場合は全然意味がありません。睡眠は量だけじゃなくて質が本当に大事です。
SASは気付きにくい病気なので軽度な場合はスルーしていることも多いです。目覚めが悪い、寝ても今ひとつスッキリしない、朝起きると頭痛がする、いびきがうるさい・・・何より「やたらと昼間眠い」、と、この辺が慢性的だったら、悪化する前に検査を受けることをオススメします。
ああ、あと、もう一個。SASの症状の中には「インポテンツ」も含まれているんですよネ。だから、悪化する前に検査を受けることをオススメします(二度目)。
検査については以下によくまとめられています。
また、医者にかかるときは、些細なことでもちゃんと医者に自覚症状を告げましょう。医者だって万能じゃないので、正しい情報が得られないと、上記のごとく、結果的に病気を悪化させる処方をすることだってあります。まあ、どうしようもないヤブ医者が居るのも事実ですけど。
最後に、SASは「日中の耐えがたい眠気」が特徴の病気なのに「不眠症」になったりするの? という疑問が出てきそうですが、複合する場合もあります。ソースは俺。まあ、寝てて呼吸止まると生きるために中途覚醒したり、睡眠リズムとかガッタガタになるのでそこら辺がおかしくなったりもしますヨ。
アリエナイ理科ポータル管理人にしてメルマガ編集、配信担当。
薬理凶室の裏方にいる四ツ目の悪魔。
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