初出:2013/04/30 Vol.14 肌の老化 その4
スキンケアの三大要素は、衛生・保湿・紫外線対策。ここまでは、衛生と保湿について触れてきました。今回は最後の紫外線対策をお話しましょう。
日焼けのダメージは年を取ってからがキツい
かつて話題になった、トラック運転手やってて顔の片側だけ日を浴び続けたおじいちゃんの画像。長年の日焼けによる皮膚ダメージの蓄積は決して珍しいものではなく、わりと老人に見かける典型的な老化のパターンである。顔半分というのは珍しいが、日焼けのダメージは10年20年と遅れて「老化」という形で帰ってくるわけで、なかなかに恐ろしいものがある。
紫外線は、4種類があるが地球に降り注ぐのは3種類、UVAとBとC(残りの1種類は真空紫外線)。C波はオゾン層で基本止まり、オゾンホールがある地域や、太陽光の強いエリア、高山で観測され、強烈な皮膚癌発生のイニシエーターであるが、今回は割愛します。
A波は皮膚表面で熱エネルギーになるため赤く焼ける、いわゆる火傷に近い日焼けを起こす波長です。そして皮膚の奥に入り込んで、コラーゲンやエラスチンといった皮膚の弾力にあたる組織や皮膚を生み出す真皮に、ダイレクトアタックをかましてくれるのがB波となります。
この危険なB波は、あまり知られてませんが実は硝子で遮蔽できます。線の特性上、窓硝子でほぼ100%止まります。なので家の中ではSPFが低い数値の日焼け止めで十分なわけです。
日焼け止めに関しては、かつて化学同人の月刊誌「化学」の連載で、薬局にあるクリームを流用しつつも、市販品以上のハイグレードかつ、白くなりにくい日焼け止めを格安で作る方法なんかをご紹介したこともあります。
真っ白くなる奴は、コラボ動画のネタにもしましたが・・・(笑)
とはいえ、動画前半では割と真面目に日焼け止めに関しての解説もしているのです。
また、日焼け止めや日焼けによる老化に関しては、以下のポータル記事もあわせてご参考にどうぞ。