初出:2014/01/14 Vol.51 若くして突然死の謎 その1
30〜40代の若さで突然死!? そのメカニズムとは
最近Twitterなどでも話題になっていた、まだ30代、40代といった年代にも関わらず、突然原因不明の体調不良から突然死に至る・・・という話。
一体これはどういったメカニズムで起きるのでしょうか?
実際に自分の身の回りの人間や、知人の知人という範囲で3、4人、「最近具合悪いんですよねー」と言っていたのを最後に最近話聞かないなと思っていたら、急逝しまして・・・という笑えない回答。
一見健康そうな人がいきなり死ぬというのはにわかには信じがたいですが、蓋を開けてみれば、不摂生と不健康の積み重ねの結果、悪く言えば自業自得とも言える、体を一切労らない暮らしが原因の1つなのは間違いないような気がします。
運動、食事、睡眠。この3つは生活を作る上で欠かせないことは誰もが知っていますが、無茶をするときに最もないがしろにする部分でもありますネ。
まず、病的なまでの運動不足、スタジオや仕事場から一歩も外に出ていない10m進んだだけで足の裏が痛いといった人まで様々。
食事は三食カップラーメンやコンビニパンといった、カロリー過多、低栄養の食事は危険信号と言えます。また病的な食べ過ぎ、食べない過ぎも当たる人が多く、突然死する人は痩せているのに内臓脂肪がたっぷり(下腹部がパンパンに張っている)といった体型になっていることもあります。
睡眠に関しては、2、3日の徹夜は当たり前、平日はほぼ寝ないので、週末寝だめするとか言い始めると危険な兆候です。逆に、睡眠時間が昼夜逆転でも数時間程度であれば問題ないのですが、1日12時間以上寝るといった睡眠リズムなども危険な兆候です。
不摂生の積み重ねが死を招く
こういった不摂生を積み重ねるとどうなるかというと、まず正常な体の再生自体が阻害され続け、本来1日にXX時間しか稼働してはいけない臓器が必要以上に酷使され、耐用時間を過ぎてしまうことにあります。当然再生にかかる時間は膨大なはずなのに、それを無理矢理起きて精神力だけで動くようにしてしまうと、人間の「適用」という習性が悪く働き「慣れ」が起きてしまい、茹でガエル状態に陥っていきます。
結果的に、あらゆる臓器が壊れだし、免疫系の機能も失われていきます(風邪の状態でステロイド注射をして無理をしている状態に近い)そうすると、本来ただの風邪で終わるようなウイルスや細菌が、あり得ないところで感染拡大を許してしまうことになります。また腸内で発生した普通の有害物(肝臓で無毒化できるので本来は無害)が放置されて体を破壊することもあるようです。
結果的に、脳や心臓といったところに急激に炎症が広がります。急性心筋炎や急性脳炎といった症状を引き起こします。この始まりが「あー今日は特に具合悪いなー」という程度のシグナルで、正直なところ、ここで病院に行ったとしても、助かる可能性は実際高いとは言えない気がします。
そして「ちょっと横になるわー・・・」が今際の言葉になってしまうわけです。
では、どうしたらいいの・・ってことになるので、次回から、食事・運動・睡眠をいかにバランスよくとるかということについて解説したく思います。