初出:2013/05/21 Vol.17 水虫 その2
前回、水虫(白癬菌)は感染者が落としたものだけでなく、動物はもちろんただの土壌、革製品、毛皮などありとあらゆるところから感染する危険性があるという話をしました。
感染を完全に防ぐのは難しい
そしてこれらの菌は、体内に潜り込むのに24時間以上かかるので、毎日お風呂に入ってしっかり洗っていればまず罹患することは無いわけです・・・というのは机上の空論で、なかなかそうもいかないのが現実社会。ましてや体の隅々まで全部磨くように洗うなんて難しいですよね。
これからの季節、頭皮、足の裏、脇、股、など蒸れやすいところは特によく洗うのが大切です。
あれ?っと思ったら医者に行こう
水虫は治らない・・・とはよくいわれますが、実はそれほど治療が難しい皮膚病ではありません。ただしそれは市販薬ではかなり難しいので、足に違和感を感じたら皮膚科で、なるべく早く診てもらうのが大切です。
初期症状であれば塗り薬程度で十分に半年程度で治療することができます。大事なのは、痒みや違和感が無くなったからといって勝手に投薬を中断しないこと。中断するとまた時間をおいて再発するだけで、今度は同じ薬が効きにくくなる場合もあるので素人判断での薬切らしは要注意です。どうしても病院にいけない場合は市販薬で場つなぎをするといいでしょう。
市販薬は様々なものが売られていますが、あえて「予防」という意味でスプレータイプをオススメします。まだ水虫になっていない、過去になったことがある人は感染しそうだな・・・という場所、例えば、公衆浴場やジムの更衣室エアロビクスなどなど不特定多数が裸足でいるところを利用する時に、足にスプレーしておくだけで安心感が非常にあります。当然そういった日は手足を良く洗うのを忘れないようにしましょう。
次回は、すでに慢性化して「こりゃ一生モンでしょ」と諦めている人への対策の話でもしましょう。