初出:2013/01/28 Vol.1 お水さんありがとう(笑)
食品衛生基準と水
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130115-00100012-maikirei-hlth(掲載期限切れでデッドリンク・アーカイブはこちら)
メルマガ掲載時、ヤフーニュースもついに詐欺商法のステマをするようになったのか・・・と唖然呆然としたので記事に。
基本的にミネラルウォーターとして販売されているのは、日本のわりと厳しい食品衛生基準では、煮沸消毒は必須で、当然煮沸するとミネラルの多くは失われてしまいます(ポットの底にこびりついているカルシウムなどを見ると分かりやすいですね)で、そういった失われたミネラルを足しているメーカーも多く、何がミネラルなのか・・・という感じです。
加えて言うと安全基準では水銀やヒ素といった有害元素の含有量の基準も「毎日飲むものでは無い」という理由からかなり緩く、ボトル入りのミネラルウォーターを水道水代わりに飲むのは、水道水よりいらないものを摂っていることになることもあります。
何? 水にありがとうと言えば良い波動が? 寝言は寝てからいうものです、この手のオカルト科学は巧妙に権威(っぽいもの)を持ち出したりしてアレなのですが、今回は割愛、気になる人は左巻先生の「水はなんにも知らないよ 」を読まれるとよいでしょう。
言語道断の健康被害:肌が青色に!
そんなまさに海千山千の怪しい水商売ですが、銀コロイド水を褒めちぎっているのは、ちょっと許されざるものがあります。銀コロイド水を長期間摂取することによっておきる銀皮症(Argyria)ははっきりと因果関係の分かっている症状であり、飲み続けるとじわじわと皮膚などの組織に沈着し、肌の細胞に沈着したあとは入れ墨のように残り、構造色として青色の肌、宇宙戦艦ヤマトのデスラー総統を思わせる恐ろしい青みのきつい肌の色になってしまうというものです。
現在はこれといって他の症状はありませんが、美容に・・・と飲んでいた女性が真っ青になり(しかも斑に)現在の医療では元に戻せないことにお先真っ暗な人生を歩んでいることなどを見ても、「健康になるかもしれません、ただし肌は青くなる」ときちんと宣伝しておくならまだしも、実証もされていない効果に猛烈な副作用を隠し販売するのは法的にどうあれ問題としか言えないでしょう。
真っ青になった人を見てみたいのならGoogle検索で「Argyria」で検索してみましょう。わりと衝撃的です。