初出:2019/11/26 Vol.356 ボジョレーとワインに合うおつまみの話
今年もボジョレーの季節がやってきましたよ、先生。
あーなんか毎年、解禁がどうとかやってる奴ね。しらんけど。
先生はお酒飲まないですからね。まあ私も、それほどボジョレー推しではないんですが。
なんか季節がきたら樽から飲んでそうだが、そうでもないのか。
出されたら飲みますしお代わりもたぶんもらいますが(笑)、本来の好みから少しズレるので、買うなら別のを選ぶ感じですね。
そういって設置してるその箱は何?
箱ワインです。2リットルとか3リットル入ってて、箱から蛇口出してじゃーっと注げるタイプですね。安ワインが多いんですが、当たりを引くとリーズナブルで美味しいのが・・・まあ結局は好みによりけりなんですけどね。
連載リニューアルのお知らせ
どうも、Jokerです。毎週、カクテルについての連載を続けてきましたが、今回からはリニューアルして、お酒やおつまみといった、もうちょっと幅広い形での話をしていこうかと思います。
というのも、カクテルという枠にはめてしまうと案外できない話があるなあ、と思ったからでして、反響次第でゆるゆると形式を変えていくつもりです。
前置きはこの辺にしておきましょう。今回は「ワインとそれに合うおつまみ」をテーマにお送りします。あと、解禁されたばかりのボジョレーの話なんかも。
ボジョレー・ヌーヴォーとは
毎年、冬に差し掛かると、解禁日に合わせて予約受付中みたいな、ボジョレーの宣伝が目につくようになります。
ボジョレーの解禁日は11月の第3木曜日とされているので、今年は11月21日に解禁されました。普段はワインを口にしない人も、ある種のお祭りに乗っかって嗜まれる方もいるでしょう。
私も、一時期はボジョレーの時期になると、スーパーで売ってる奴から、ちょっとお高い奴まで、お祭りに乗っかって飲んでいた口ですが・・・近年ではあまりやらなくなりました(笑)。別に「ボジョレーなんか美味しくねーよ、流行りに踊らされやがって」みたいなことはまったく思いませんけども。
何年か飲んでみて、結構美味しいなこれ、というものも、これはちょっと、というものも飲んだ訳ですが、全般的に好みから外れていたというのが理由といえば理由でしょうか。
ボジョレー・ヌーヴォーは新酒であり、通常のワインの発酵法とは違った方法で醸しているそうで、香りがフレッシュで口当たりが軽いのが特徴です。
なので、軽い飲み口のワインが好きな人には向いているのでしょうが、私自身はというとミドルボディからフルボディの口当たりが重たい奴が好みでして・・・フレッシュな香りそのものは悪くないんですけどね。
何が言いたいかというと、好き好きがあるから、ボジョレーのシーズンで普段飲まないワインを飲んで「あんまり美味しくない」からの「ワインは苦手で・・・」になるのは、ちょっともったいないな、ということだったりします。
ワイン向けのおつまみ
続いてはワインに合うおつまみの話です。細かく追求していくと、これとこのワインの組み合わせが、とか、白ならこれで赤ならこれ、なんていう世界になっちゃう訳ですが・・・一般的に、白は魚介類、赤は肉類とされていますしね。
ただ、やはり無難に「合う」というのもあって、個人的にはオリーブオイルを使った料理はぐっとワインとの親和性が高まると思います。
カプレーゼとマルゲリータ
ド定番かつ簡単に作れるものをあげるなら「カプレーゼ」あたりでしょうか。ジョジョで紹介されたりしたので知ってる人も多いかもしれないですが、トマトとモッツァレラチーズとバジルのサラダです。
何しろチーズのパッケージの絵がカプレーゼなくらいでして(笑)、それぞれスライスして交互に並べ、バジルを散らしたらオリーブオイルを回しかけ(ケチらない方が美味しい)、塩と黒胡椒を振って完成のシンプルなサラダです。トマトとチーズを一緒に食べましょう。
ちなみに、トマトソースを塗ったピザ生地にモッツァレラチーズとバジルを乗っけて焼いてやればマルゲリータになります。これもシンプルながら大変に美味しい。
ピザといえば、ご家庭でお手軽にピザトーストを作る場合でも、最後の仕上げにオリーブオイルを少しかけてやると、ワインとの相性が増します。夜中についやってしまいがちなギルティな組み合わせですが・・・美味しいんだもん(笑)。
アンチョビポテトとサンドイッチ
また、お手軽シリーズで美味しいといえば、アンチョビポテトというのもオススメ。茹でたジャガイモを軽くつぶして、アンチョビと和えるだけ、オリーブオイル少々に塩胡椒って感じです。アンチョビがしょっぱいので塩はいらないこともある。
ジャガイモは濡らしたキッチンペーパーに包んだ上で緩めにラップをし、電子レンジでサイズにもよりますが3分程度加熱してやればお手軽に調理できます。竹串なりを刺して通ればOK。
仕上がり直後は蒸し焼き状態でクッソ熱いため、火傷に要注意です。
ワインばかりでなく他のお酒にもよく合うので、よく晩酌のお供にしています。刻んだピクルスとマヨネーズをちょっと入れても美味しいし、タマネギやレタスやチーズと一緒にサンドイッチにしても良いです。
普通の食パンでもいいけど、バゲットサンドにしてスライスの黒オリーブとか添えてやっても良い感じ。それほど調理難易度は高くない割に、シャレオツな感じのランチになります。昼間から白ワインが飲みたくなっても知りませんが(笑)。
アンチョビといえば、先ほどちょろっと触れたジョジョの作中の「トニオ料理」では、カプレーゼのソースにも使われてましたね。娼婦風パスタも材料さえ揃えば手軽で美味しいんですよね。これはまたそのうち触れるかも。
ちなみにこのアンチョビポテト、アンチョビの代わりにコンビーフでコンビーフポテトにしても美味しいです。台所にあるものの組み合わせでおつまみを作れるようになると大変捗ります。お酒も捗ってしまうので注意が必要ですけどね。
この手の「ポテトと混ぜるだけシリーズ」は応用範囲がかなり広く、イカの塩辛とか酒盗と合わせても美味しい。こっちはあまりマッシュしない感じで。素材そのままなら日本酒向けですが、バターをちょいと足してやると白ワインとかビールにもバッチリです。
と、書いててだんだんカオスになってきたので、今回はこの辺で。
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